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駿が教室に戻っていった後、結子は静かに自分の席へと歩いていった。
そんな結子の後ろ姿を見ていると、俺の隣にいた雪枝が俺のことを嬉しそうな顔で見上げているのに気付く。
「なんだよ?」
「よかったなって思って。
ユズがちゃんと笑ってたから。
昔みたいに、あの頃と同じ輝く笑顔で笑ってたから。」
「俺、そんな風に笑ってたか?」
そう聞いた俺に雪枝がどこか遠くを見たような顔になった。
「心配してたんだ、ユズにうちら以上の友達が出来るのか。」
「俺は諦めてたけどな!」
「たがらよかった、ちゃんと叶えてくれてた。」
雪枝がそう言ってから少しだけ上を向いた。
「ユズがいなくなった日に駿と神社に行ったの。
商店街の近くにある、大人達が“よく叶えてくれる”って言うあの神社に。」
「神社・・・。」
「ユズが私と駿、他の幼馴染み達の涙の分以上に笑っていられるように。」
雪枝がそう言った後に俺のことをゆっくりと見た。
「ユズが泣けない時、ユズの涙の分も泣いてくれる人と出会えるように。」
「俺の涙の分も、泣いてくれる人と・・・。」
俺が繰り返すと雪枝が真剣な顔で頷いた。
「そんな人と出会えて笑っていられるように、駿と号泣しながら神様に願った。
5円玉を賽銭箱に投げ入れて。」
その言葉を聞いて・・・
それを聞いて・・・
俺は自然と結子の後ろ姿を眺める。
「こっちでも俺の笑顔と涙に出会えた・・・。
ありがとな、雪枝・・・。
ありがとな・・・。」
.
そんな結子の後ろ姿を見ていると、俺の隣にいた雪枝が俺のことを嬉しそうな顔で見上げているのに気付く。
「なんだよ?」
「よかったなって思って。
ユズがちゃんと笑ってたから。
昔みたいに、あの頃と同じ輝く笑顔で笑ってたから。」
「俺、そんな風に笑ってたか?」
そう聞いた俺に雪枝がどこか遠くを見たような顔になった。
「心配してたんだ、ユズにうちら以上の友達が出来るのか。」
「俺は諦めてたけどな!」
「たがらよかった、ちゃんと叶えてくれてた。」
雪枝がそう言ってから少しだけ上を向いた。
「ユズがいなくなった日に駿と神社に行ったの。
商店街の近くにある、大人達が“よく叶えてくれる”って言うあの神社に。」
「神社・・・。」
「ユズが私と駿、他の幼馴染み達の涙の分以上に笑っていられるように。」
雪枝がそう言った後に俺のことをゆっくりと見た。
「ユズが泣けない時、ユズの涙の分も泣いてくれる人と出会えるように。」
「俺の涙の分も、泣いてくれる人と・・・。」
俺が繰り返すと雪枝が真剣な顔で頷いた。
「そんな人と出会えて笑っていられるように、駿と号泣しながら神様に願った。
5円玉を賽銭箱に投げ入れて。」
その言葉を聞いて・・・
それを聞いて・・・
俺は自然と結子の後ろ姿を眺める。
「こっちでも俺の笑顔と涙に出会えた・・・。
ありがとな、雪枝・・・。
ありがとな・・・。」
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