【完】好き好き大好きの嘘

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「お兄ちゃん、なに笑ってるの！？」



弟の元気な声が俺に届いてきて、俺は笑いながら弟を振り返る。
あの光景を見た時からまた元気な弟の姿に戻った“元気”のことを。



「竜さんとオババせんぱいから一升瓶貰った！！」



「少2の子どもにお酒とか、やっぱりあの2人って格好良いわ～！！」



元気が大笑いしながら俺に右手を伸ばしてきた。
それに小さく笑い、俺は元気の右手をしっかりと握り締める。



「絶対に泣くなよ、これが最後じゃない。」



「うん、偉くなったらまた絶対にここに戻ってくる。」



少し震える元気の右手を握り締め、元気が泣いてしまわないか少し心配していたけど・・・



大笑いしている元気の隣で俺も普通に笑う。



元気が泣く隙も与えないくらいに幼馴染み達が泣き叫んでるから。
「これこら引っ越す」と幼馴染み達に伝えたら、あり得ないくらいに泣き出した。