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2人でタバコを仕舞った後、ユズさんは壁から背中を離して綺麗に立った。
わざと俺を挑発し俺の気持ちを引き出させたのだと分かり、“俺はまだまだだな”と落ち込んだ。
そんな俺にユズさんは砕けた笑顔で笑い掛けてくる。
「まさか“そっち”だとは思わなかったからビビった!!
翔子への熱い気持ちが出てくるだろうと思ってたからな!!
まさかあの2人の入れ替えに気付ける奴が和の妹ちゃん以外にいるとは思いもしなかった!!
どうやって見分けてるんだよ!?」
「ユズさんは見分けることが出来ているんですか?」
「いや、全然。」
即答されて、それには笑ってしまった。
「でもたまに入れ替わっていることは知っていたんですか?」
「まあな、知ってた。
知ってたというか何というか。
あいつら、今日も入れ替わってるよな!?
答え合わせとか出来ねーし、そもそも誰にも聞けねーしさ~。
一夜はどうやって見分けてるんだよ?」
また聞かれてしまい、これには苦笑いしか出来ない。
「何となく、です・・・。」
「マジか、俺も俺も。俺も何となく。
でもどこをどう見ても、今日の翔子は結子にしか見えない。」
「そうですね、僕も結子さんが翔子さんにしか見えませんね。」
俺はそう答えながら父さんと母さんの姿を思い浮かべていた。
“ゆきのうえ商店街”出身のユズさんを目の前にしているからかもしれない。
そんな自分の両親を思い浮かべながら、俺は聞いた。
「結子さんと翔子さん、どちらと付き合っているんですか?」
「難しい質問してくんなよ。
表向きは翔子とは付き合ってるけどな、結子になかったことにされるとどうしようもないことがあって、強行手段を取ってる。
俺はもう誰にも譲るつもりねーからな。
自分が守りたいと思うモノも幸せにしたいと思うモノも。」
その言葉を聞き・・・
俺は浮かび続けていた両親の姿を眺めながら口を開いた。
「神社・・・。」
わざと俺を挑発し俺の気持ちを引き出させたのだと分かり、“俺はまだまだだな”と落ち込んだ。
そんな俺にユズさんは砕けた笑顔で笑い掛けてくる。
「まさか“そっち”だとは思わなかったからビビった!!
翔子への熱い気持ちが出てくるだろうと思ってたからな!!
まさかあの2人の入れ替えに気付ける奴が和の妹ちゃん以外にいるとは思いもしなかった!!
どうやって見分けてるんだよ!?」
「ユズさんは見分けることが出来ているんですか?」
「いや、全然。」
即答されて、それには笑ってしまった。
「でもたまに入れ替わっていることは知っていたんですか?」
「まあな、知ってた。
知ってたというか何というか。
あいつら、今日も入れ替わってるよな!?
答え合わせとか出来ねーし、そもそも誰にも聞けねーしさ~。
一夜はどうやって見分けてるんだよ?」
また聞かれてしまい、これには苦笑いしか出来ない。
「何となく、です・・・。」
「マジか、俺も俺も。俺も何となく。
でもどこをどう見ても、今日の翔子は結子にしか見えない。」
「そうですね、僕も結子さんが翔子さんにしか見えませんね。」
俺はそう答えながら父さんと母さんの姿を思い浮かべていた。
“ゆきのうえ商店街”出身のユズさんを目の前にしているからかもしれない。
そんな自分の両親を思い浮かべながら、俺は聞いた。
「結子さんと翔子さん、どちらと付き合っているんですか?」
「難しい質問してくんなよ。
表向きは翔子とは付き合ってるけどな、結子になかったことにされるとどうしようもないことがあって、強行手段を取ってる。
俺はもう誰にも譲るつもりねーからな。
自分が守りたいと思うモノも幸せにしたいと思うモノも。」
その言葉を聞き・・・
俺は浮かび続けていた両親の姿を眺めながら口を開いた。
「神社・・・。」
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