155 / 395
11
11-12
しおりを挟む
それから3日後
今日も“翔子”になって私立の学校に登校していた。
どんな顔をして増田君に会えばいいのか分からなかったし、増田君に何かを言ってしまいそうだったし、増田君を見た時に“結子”はどんな気持ちになるのか分からなくて怖いと思ったから。
だって、“結子”はまだ増田君のことがきっと好きで。
“結子”の初恋は綺麗に終わることが出来ていないはずで。
だから、“結子”はもう増田君に会わない方がいいと思っていた。
翔子にはその話をして、卒業まで“結子”になって貰う約束をした。
翔子からは“このままずっと結子でもいい”なんて笑いながら言われたけれど、翔子はどこまでも翔ていける子だから。
結婚をして終わりになるような子ではないから。
だからそれには首を横に振った。
このまま高校を卒業して、増田君とは違う大学に進学して、もしもたまに会ってしまうことがあってもあまり近くにいかないようにして。
そうやって距離をとっていくしかないと思った。
この初恋を綺麗に終わらせることは出来なかったので、物理的な距離をとっていくしかない。
「翔子、3組の男子が来てるよ!」
鞄を持った時に女の子からそう言われ、扉の所に立っている3組の男子の方を見た。
「翔子さん、今日もよろしくお願いします!」
「うん、今日も翔ていこうか。」
“私”がそう言うと女の子達が楽しそうに笑い“私”の周りに並ぶ。
そして、3組の男子の元にみんなで歩きだした。
今日も“翔子”になって私立の学校に登校していた。
どんな顔をして増田君に会えばいいのか分からなかったし、増田君に何かを言ってしまいそうだったし、増田君を見た時に“結子”はどんな気持ちになるのか分からなくて怖いと思ったから。
だって、“結子”はまだ増田君のことがきっと好きで。
“結子”の初恋は綺麗に終わることが出来ていないはずで。
だから、“結子”はもう増田君に会わない方がいいと思っていた。
翔子にはその話をして、卒業まで“結子”になって貰う約束をした。
翔子からは“このままずっと結子でもいい”なんて笑いながら言われたけれど、翔子はどこまでも翔ていける子だから。
結婚をして終わりになるような子ではないから。
だからそれには首を横に振った。
このまま高校を卒業して、増田君とは違う大学に進学して、もしもたまに会ってしまうことがあってもあまり近くにいかないようにして。
そうやって距離をとっていくしかないと思った。
この初恋を綺麗に終わらせることは出来なかったので、物理的な距離をとっていくしかない。
「翔子、3組の男子が来てるよ!」
鞄を持った時に女の子からそう言われ、扉の所に立っている3組の男子の方を見た。
「翔子さん、今日もよろしくお願いします!」
「うん、今日も翔ていこうか。」
“私”がそう言うと女の子達が楽しそうに笑い“私”の周りに並ぶ。
そして、3組の男子の元にみんなで歩きだした。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
イケメン幼馴染に処女喪失お願いしたら実は私にベタ惚れでした
sae
恋愛
彼氏もいたことがない奥手で自信のない未だ処女の環奈(かんな)と、隣に住むヤリチンモテ男子の南朋(なお)の大学生幼馴染が長い間すれ違ってようやくイチャイチャ仲良しこよしになれた話。
※会話文、脳内会話多め
※R-18描写、直接的表現有りなので苦手な方はスルーしてください
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる