【完】好き好き大好きの嘘

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増田君の肩に私の顔がつくくらいに私のことを引き寄せてきて、私の右手を優しく握り直してきた。



キュンキュンどころか、ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ─────...と胸が大きく鳴っていく。



そんな中、増田君の口が私の耳元に近付いてきた。



近付いてきたどころか、私の耳に増田君の口が少し触れた。



その瞬間、ビクッと私の身体が大きく反応し・・・



私の背中には増田君の片手が回ってきた。



優しく私の身体を少しだけ抱き締めてきたかと思ったら・・・



私の耳元で、増田君が囁いた・・・。



「ずっと好きだったんだよ。」



そう囁かれて・・・



そんな言葉を囁かれて・・・



私は優しく握られていた右手に力を入れた。



「あの・・・私・・・っ」



無意識に口が動いてしまい、それには慌てて口をキツク結んだ。



そしたら、増田君が私の耳元からゆっくりと口を離していき・・・



「和にそう告白して、和は気持ちを伝えることなく“ありがとう”で終わることになった女の子がいる。」



そう、言われた・・・。