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高校1年生、入学式
「結子、同じクラスになれてよかったね。」
同じクラスになれた増田君が輝くような笑顔で私に言ってくれた。
中学でも3年間同じクラス、高校でも同じクラスになれ、私は笑顔で増田君に頷いた。
おじいちゃんは何度も何度も私が1人でいる時間に家に来て、私立に転校するよう怒鳴ってきた。
お父さんとお母さんに私も何度も伝えたけれど、お父さんとお母さんは頷いてくれることはなかった。
更には、私を公立の高校にも通わせることにした。
和と増田君が通う高校に。
偏差値が高い電車ですぐの高校。
今日から3人でこの高校に通うことになる。
中学でも月に3回は翔子と交換っこしていた。
お互いの環境に慣れておく為に。
翔子は公立の学校の方が断然楽しいと言っていて、それは私も同じだった。
ここはこんなにもカラフルな世界。
カラフルな夢がいっぱい詰まっている世界。
そう思いながら、クラスの後ろで増田君と話をしていた。
増田君がいるからこんなにもカラフルになっていることも自覚しながら。
こうして増田君と話せるだけでいい。
こうして増田君と少しだけ一緒にいられるだけでいい。
それだけで満足。
これ以上にないくらいに満足。
今日もそう思っていた時・・・
大きな大きな声が聞こえた・・・。
このカラフルな世界、弾けるような大きな大きな声が聞こえた・・・。
「ユズ!!!!」
.
「結子、同じクラスになれてよかったね。」
同じクラスになれた増田君が輝くような笑顔で私に言ってくれた。
中学でも3年間同じクラス、高校でも同じクラスになれ、私は笑顔で増田君に頷いた。
おじいちゃんは何度も何度も私が1人でいる時間に家に来て、私立に転校するよう怒鳴ってきた。
お父さんとお母さんに私も何度も伝えたけれど、お父さんとお母さんは頷いてくれることはなかった。
更には、私を公立の高校にも通わせることにした。
和と増田君が通う高校に。
偏差値が高い電車ですぐの高校。
今日から3人でこの高校に通うことになる。
中学でも月に3回は翔子と交換っこしていた。
お互いの環境に慣れておく為に。
翔子は公立の学校の方が断然楽しいと言っていて、それは私も同じだった。
ここはこんなにもカラフルな世界。
カラフルな夢がいっぱい詰まっている世界。
そう思いながら、クラスの後ろで増田君と話をしていた。
増田君がいるからこんなにもカラフルになっていることも自覚しながら。
こうして増田君と話せるだけでいい。
こうして増田君と少しだけ一緒にいられるだけでいい。
それだけで満足。
これ以上にないくらいに満足。
今日もそう思っていた時・・・
大きな大きな声が聞こえた・・・。
このカラフルな世界、弾けるような大きな大きな声が聞こえた・・・。
「ユズ!!!!」
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