【完】好き好き大好きの嘘

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高級ホテルの部屋、既に予約がされていた部屋のベッドに寝かされこの子が覆い被さってくる。



電気を消していても分かるくらいに、この子の目は激しい愛情が込められている。
その目を見て泣きそうになり、私は少しだけ目を逸らす。



逸らそうとした・・・。



でも、そのタイミングでこの子の右手が私の頬に添えられた。



「今日が1番可愛い。」



「それ、いつも更新していくよ？」



「でも、本当に今日が1番可愛いからな。」



この子はセックスの時に必ずこの言葉を言う。
普段はあまり甘い言葉を言ったりしてこないのに、セックスの時だけは甘い言葉で溢れる。



裸になりお互いを求め合い、私の身体を甘く翻弄し続けていく。



「中も今日が1番気持ち良い・・・。」



「それもいつも言うから・・・っ」



「でも、本当に。
俺、今日が1番好きだよ。」



「うん、ありがとう・・・。」



「分かってる・・・？
今日が1番好きだよ・・・。」



「うん・・・。」



そんな言葉を繰り返され、私の唇に唇をまた重ねてくる。



「キスも今日が1番気持ち良いって言うんだよね・・・？」



「当たり・・・。」



それに自然と笑っていると、この子も私に笑いながら何度も甘いキスを繰り返していく。



「俺、今日が1番大好きだから・・・。
いつもよりも1番好きで、好きで、大好きだから・・・。」



「うん・・・。」



頷きながら私もこの子を強く抱き締める。



また達しそうになり、私はこの子にしがみつきながら思わず口を開いた。



「一夜(いちや)・・・っ」



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