【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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「派遣に登録してる人達まで呼んでくれてるんだね～。」



拳の会社の人達が葛西さんのお宅の大豪邸に沢山いて。
年始は恒例で葛西さんのお宅ですき焼きを食べるらしい。
そこに私も呼んで貰えた。



「むしろ、あの人達の為に葛西さんが開いてるからね。
年末年始は親族が集まるから。
そういう場にいるのが苦痛な人達の為に葛西さんが開いてるんだよ。」



「葛西さんって・・・口は悪いけどめちゃくちゃ良い人だよね。」



そんな葛西さんの元に可愛い女の子2人が女の人から離れ、「パパ～」と言って葛西さんに抱き付いた。
そんな2人を葛西さんは両手で抱き上げている。



そこに・・・眼鏡を掛けた女の人が近付いていて・・・



「あの人が人事部長。
葛西さんの奥さんね。」



「そうなんだ・・・。」



“そうなんだ”としか言えないくらいだった。
なんというか・・・そのくらいで・・・。



「あの人、眼鏡外したら凄いから。
今は眼鏡してるからあんな感じ。」



拳が面白そうに笑いながらそう言った時・・・



「妙ちゃ～ん！！！
すき焼き出来たよ！！はい！！！」



と・・・。



二葉さんが私にすき焼きが入ったお皿を渡してくれた。



「お肉大好きなんだって？
いっぱい食べな～！！」



そう言って可愛い顔で笑っていて・・・。



「二葉さん、妙に“妙ちゃん”とか呼ばないでくださいよ。」



「彼女になった途端ガンガン煩い彼氏だね！！」



二葉さんがそう言って大笑いした後、元気な双子の男の子の方へ向かっていった。
前髪の長い女の人が口元だけを笑いながら二葉さんと話していて・・・



「あの女の人・・・ちゃんと闘志のある人だね。
さっきホットプレートの所にいた時もそうだったし、子ども達と遊んでる時も。」



「ああ、うん。
あの人さ・・・」



拳が何かを言おうとした時、社長さんの掛け声ですき焼きパーティーが盛大に始まった。