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そんな絶望的な考えが頭の中を・・・心の中を・・・精神の中を・・・支配していく。
それに慌てて精神を整えていく。
会社を出てから自販機でアクエリアスを買い、それを一気に飲んだ。
一気に・・・飲み込んだ。
溢れたから・・・。
また、“妙”への想いが溢れたから・・・。
そしたら精神が乱れることは分かっているから。
だからこうして俺は今でもアクエリアスを飲んでいる。
空になったアクエリアスのペットボトルを見下ろして・・・
あの日、“妙”が一気に飲み干したペットボトルを思い出す。
空だった・・・。
空っぽだった・・・。
妙の“拳”への想いは、空っぽだった・・・。
“大親友”だったけど・・・
“大親友”ではあったけど・・・
空手を通してでなければ空っぽだった・・・。
あんなに入ってきたのに・・・。
“妙”の心にあるあのめちゃくちゃ可愛い物は、俺の心にガンガン入ってきたのに・・・。
空手で喧嘩をする度、ガンガン入ってきて・・・
そして・・・
その度に・・・
俺の心にまで・・・精神にまで・・・
入ってきたのに・・・。
そう思いながら空のペットボトルから顔を上げると・・・
あった。
あった・・・。
牛丼屋が、あった・・・。
“妙”と何度も入った、一緒に食べた、チェーン店の牛丼屋があった・・・。
東京に戻ってからは何度も入っていた牛丼屋。
“妙”と2人で入っていた牛丼屋に1人でも入っていた。
“妙”が来るかもしれないと思いながら・・・。
1度も会えたことはなかったけど・・・。
「まさか、小町さんの会社で会えるとは・・・。」
空手道場でも会えず、牛丼屋でも会えず、小町さんの会社で再会したことに少しだけ笑いながら・・・
その牛丼屋へ向かった・・・。
小学校4年生の時の“妙”を思い出しながら・・・。
“拳”が大好きだった“妙”を思い出しながら、入った・・・。
つゆだくの牛丼を買いに、入った・・・。
.
それに慌てて精神を整えていく。
会社を出てから自販機でアクエリアスを買い、それを一気に飲んだ。
一気に・・・飲み込んだ。
溢れたから・・・。
また、“妙”への想いが溢れたから・・・。
そしたら精神が乱れることは分かっているから。
だからこうして俺は今でもアクエリアスを飲んでいる。
空になったアクエリアスのペットボトルを見下ろして・・・
あの日、“妙”が一気に飲み干したペットボトルを思い出す。
空だった・・・。
空っぽだった・・・。
妙の“拳”への想いは、空っぽだった・・・。
“大親友”だったけど・・・
“大親友”ではあったけど・・・
空手を通してでなければ空っぽだった・・・。
あんなに入ってきたのに・・・。
“妙”の心にあるあのめちゃくちゃ可愛い物は、俺の心にガンガン入ってきたのに・・・。
空手で喧嘩をする度、ガンガン入ってきて・・・
そして・・・
その度に・・・
俺の心にまで・・・精神にまで・・・
入ってきたのに・・・。
そう思いながら空のペットボトルから顔を上げると・・・
あった。
あった・・・。
牛丼屋が、あった・・・。
“妙”と何度も入った、一緒に食べた、チェーン店の牛丼屋があった・・・。
東京に戻ってからは何度も入っていた牛丼屋。
“妙”と2人で入っていた牛丼屋に1人でも入っていた。
“妙”が来るかもしれないと思いながら・・・。
1度も会えたことはなかったけど・・・。
「まさか、小町さんの会社で会えるとは・・・。」
空手道場でも会えず、牛丼屋でも会えず、小町さんの会社で再会したことに少しだけ笑いながら・・・
その牛丼屋へ向かった・・・。
小学校4年生の時の“妙”を思い出しながら・・・。
“拳”が大好きだった“妙”を思い出しながら、入った・・・。
つゆだくの牛丼を買いに、入った・・・。
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