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「別に好きじゃないけど。」
「好きじゃないのに喧嘩してたの?
“サメ”でしょ?
妙があんな本気の喧嘩してたの“サメ”でしょ?」
「それはまあ・・・そうだけど。」
「あいつも妙のこと“も”好きらしいけどね。
心に妙がいた。
短い髪の毛で泥だらけの空手着を着て・・・前歯が欠けてるのに構えてる妙がいた。」
そんなことを拳がめちゃくちゃ怒った様子で言ってくるので・・・
それには・・・
それには・・・
大笑いをしてしまった。
大笑いをしながらも、言った。
「岩渕君曰く、私とサメは大親友らしいからね!!
大親友として私のことが好きなんでしょ!!
サメとはそういうのじゃないから!!
サメの好きな人だって私は気付いてるし、私の好きだった人の話もしてる!!」
「大親友ね・・・。
男女で大親友なんて意味不明だから。」
拳が怒りながらそんなことを言ってくる。
昔は私達も大親友だったのに、そんなことを言ってくる。
「お互いの家にも行き来してるんでしょ?
それで・・・何してるの?」
そんなことをめちゃくちゃ怒った様子で聞いてきた。
「何って・・・一生償って貰ってるんだよね。
私の前歯、サメとの喧嘩で欠けたから。」
「一生・・・?
なにそれ?一生って、何?」
拳が怒りながら私の方にグッと近付いてきた。
そんな拳に驚きながらも私は自分の頬を両手で包み・・・聞いた。
「拳・・・私・・・女の子らしくなった?
女の子らしい見た目になった?」
「うん・・・。」
「そっか・・・。
この見た目を好きになったんだもんね。
中身が“妙”でごめんね。」
私が謝ると拳の瞳が少しだけ揺れた。
そんな拳の瞳を見詰めながら言った。
恋も愛もなくなってしまった拳の瞳を見詰めながら・・・。
「私のこの見た目を追究してくれたのが、サメのお母さんなの。
化粧品会社で働いてるサメのお母さん。
追究してくれただけじゃなくて、サメのお母さんが化粧品とかをプレゼントしてくれてる。
それを定期的にサメの家に取りに行ってたり、サメが私の家に届けてくれてたり。」
そう答えた。
空手を辞めた日、私はお母さんが残してあったメモ、そこに書かれていたサメの家に電話を掛けた。
そして一生償ってもらうことになった。
サメのお母さんがそう言って笑っていたからそういうことにして貰った。
「好きじゃないのに喧嘩してたの?
“サメ”でしょ?
妙があんな本気の喧嘩してたの“サメ”でしょ?」
「それはまあ・・・そうだけど。」
「あいつも妙のこと“も”好きらしいけどね。
心に妙がいた。
短い髪の毛で泥だらけの空手着を着て・・・前歯が欠けてるのに構えてる妙がいた。」
そんなことを拳がめちゃくちゃ怒った様子で言ってくるので・・・
それには・・・
それには・・・
大笑いをしてしまった。
大笑いをしながらも、言った。
「岩渕君曰く、私とサメは大親友らしいからね!!
大親友として私のことが好きなんでしょ!!
サメとはそういうのじゃないから!!
サメの好きな人だって私は気付いてるし、私の好きだった人の話もしてる!!」
「大親友ね・・・。
男女で大親友なんて意味不明だから。」
拳が怒りながらそんなことを言ってくる。
昔は私達も大親友だったのに、そんなことを言ってくる。
「お互いの家にも行き来してるんでしょ?
それで・・・何してるの?」
そんなことをめちゃくちゃ怒った様子で聞いてきた。
「何って・・・一生償って貰ってるんだよね。
私の前歯、サメとの喧嘩で欠けたから。」
「一生・・・?
なにそれ?一生って、何?」
拳が怒りながら私の方にグッと近付いてきた。
そんな拳に驚きながらも私は自分の頬を両手で包み・・・聞いた。
「拳・・・私・・・女の子らしくなった?
女の子らしい見た目になった?」
「うん・・・。」
「そっか・・・。
この見た目を好きになったんだもんね。
中身が“妙”でごめんね。」
私が謝ると拳の瞳が少しだけ揺れた。
そんな拳の瞳を見詰めながら言った。
恋も愛もなくなってしまった拳の瞳を見詰めながら・・・。
「私のこの見た目を追究してくれたのが、サメのお母さんなの。
化粧品会社で働いてるサメのお母さん。
追究してくれただけじゃなくて、サメのお母さんが化粧品とかをプレゼントしてくれてる。
それを定期的にサメの家に取りに行ってたり、サメが私の家に届けてくれてたり。」
そう答えた。
空手を辞めた日、私はお母さんが残してあったメモ、そこに書かれていたサメの家に電話を掛けた。
そして一生償ってもらうことになった。
サメのお母さんがそう言って笑っていたからそういうことにして貰った。
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