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驚いた顔をしている拳に、攻撃をする。
「手紙もいらなかった。
いらないって言ったよね?
なのに送られてきて嫌だった。」
「・・・・」
「会いたかったのだって、私は拳と空手の組手で勝負したかったから・・・。
だから、会いたいと思ってた・・・。
空手を辞めた拳なんて全然興味ない・・・!!」
「・・・・」
「私が拳と遊びに行くわけないじゃん・・・!!
大親友だったのは、拳が空手やってたからだよ・・・!!
拳としか組手が出来なかったからだよ・・・!!」
「・・・・」
拳が言い返す隙もないくらいに私が攻撃をしていく。
「空手を辞めた拳なんてもう大親友じゃないから!!
会いたくない!!!
もう二度と会いたくもない!!!」
「妙・・・」
「“妙”じゃないから!!
私の名前、“妙”じゃないから!!
拳から“妙”って呼ばれるの大嫌い!!
手紙に“妙”って書かれてるのも大嫌い!!」
「じゃあ・・・名前教えてよ。」
「もう二度と会わないから知らなくていいんじゃない!?
二度と会いたくない!!!
何で来たの!?今日も何で来たの!?
会いたくなかった・・・!!
私は拳に会いたくなかった・・・!!!」
泣きながら、大号泣しながらそう叫んだ。
そんな私を・・・
拳が睨み付けてきた。
初めて、そんな風に私を睨み付けてきた。
「見ないで・・・!!!
私のこと見ないで・・・!!!
会いたくもないし、見られたくもないから・・・!!
二度と会いたくない!!!
私、拳と二度と会いたくない!!!
拳から“妙”って呼ばれたくない!!!
拳から見られたくもない!!!」
そう叫んで・・・
そう叫んで・・・
ダッシュをした・・・。
空手道場からダッシュをして・・・
退場した・・・。
退場をした・・・。
苦しい手だった・・・。
恋愛は、苦しい手だった・・・。
どんなに痛い突きや蹴り、絞め技や投げ技・・・。
それらよりも、苦しい手だった・・・。
こんなに大きく大きく揺さぶられて・・・。
心にも精神にも入って・・・
そして、取られた・・・。
精神を振動させられて、取られた・・・。
私の少ない女を、取られた・・・。
取られて・・・
なくなってしまった・・・。
拳にだけ少しあった私の少ない女が・・・
なくなってしまった・・・。
負けた・・・。
負けた・・・。
空手の組手だけではなく、私の少ない恋心も・・・。
私の少ない恋愛も・・・
拳の恋愛に、負けた・・・。
「手紙もいらなかった。
いらないって言ったよね?
なのに送られてきて嫌だった。」
「・・・・」
「会いたかったのだって、私は拳と空手の組手で勝負したかったから・・・。
だから、会いたいと思ってた・・・。
空手を辞めた拳なんて全然興味ない・・・!!」
「・・・・」
「私が拳と遊びに行くわけないじゃん・・・!!
大親友だったのは、拳が空手やってたからだよ・・・!!
拳としか組手が出来なかったからだよ・・・!!」
「・・・・」
拳が言い返す隙もないくらいに私が攻撃をしていく。
「空手を辞めた拳なんてもう大親友じゃないから!!
会いたくない!!!
もう二度と会いたくもない!!!」
「妙・・・」
「“妙”じゃないから!!
私の名前、“妙”じゃないから!!
拳から“妙”って呼ばれるの大嫌い!!
手紙に“妙”って書かれてるのも大嫌い!!」
「じゃあ・・・名前教えてよ。」
「もう二度と会わないから知らなくていいんじゃない!?
二度と会いたくない!!!
何で来たの!?今日も何で来たの!?
会いたくなかった・・・!!
私は拳に会いたくなかった・・・!!!」
泣きながら、大号泣しながらそう叫んだ。
そんな私を・・・
拳が睨み付けてきた。
初めて、そんな風に私を睨み付けてきた。
「見ないで・・・!!!
私のこと見ないで・・・!!!
会いたくもないし、見られたくもないから・・・!!
二度と会いたくない!!!
私、拳と二度と会いたくない!!!
拳から“妙”って呼ばれたくない!!!
拳から見られたくもない!!!」
そう叫んで・・・
そう叫んで・・・
ダッシュをした・・・。
空手道場からダッシュをして・・・
退場した・・・。
退場をした・・・。
苦しい手だった・・・。
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どんなに痛い突きや蹴り、絞め技や投げ技・・・。
それらよりも、苦しい手だった・・・。
こんなに大きく大きく揺さぶられて・・・。
心にも精神にも入って・・・
そして、取られた・・・。
精神を振動させられて、取られた・・・。
私の少ない女を、取られた・・・。
取られて・・・
なくなってしまった・・・。
拳にだけ少しあった私の少ない女が・・・
なくなってしまった・・・。
負けた・・・。
負けた・・・。
空手の組手だけではなく、私の少ない恋心も・・・。
私の少ない恋愛も・・・
拳の恋愛に、負けた・・・。
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