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それには驚いてしまって・・・。
凄く、凄く・・・驚いてしまって・・・。



「だから妙と空手の組手は出来ないよ。
俺は白帯のままだったけど、妙は黒帯になったんだね。
もう空手は妙の勝ちだよ。」



そんなことを言ってきて、普通に笑いながら下に置いていた少し大きなバッグを持った。



そして、私に背中を向けて道場の出入口へ歩きだし・・・。



木の札をパチン───....とひっくり返した。



それを見て・・・



なんだか泣きたくなった。



泣きたくなったけど、拳を見ながら言った。



「私・・・空手着と制服とジャージしか着るもの持ってないんだけど。」



「そうなんだ・・・」



私の言葉に拳が小さく返事をして・・・



そして・・・



そして・・・



急にめちゃくちゃ笑ってきた。



めちゃくちゃ、笑ってきた・・・。



めちゃくちゃ大爆笑しながら私を見てきて・・・



そして、言ってきた・・・。



急に、言ってきた・・・。



何も構えていない私に言ってきた・・・。
















「昨日からめちゃくちゃ美人なお姉さんと一緒にいたから、その後に妙に会うとヤバいね。」




.
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