【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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拳からの手紙を持ちながら今日も牛丼屋の牛丼を食べていく。
拳から手紙が届いた日の帰りは必ず牛丼を食べていた。



勿論、大盛りで。
勿論、つゆだくで。



早く・・・



早く・・・



会いたかった・・・。



次いつ会えるのか分からなかったけど、小学校4年生の冬に別れて今は中学3年生・・・。
まさかこんなに会えないなんて思わなかった。



まさか・・・



まさか・・・



会えないのに・・・



こんなに“大好き”が増えてしまうなんて思わなかった・・・。



これのせいだと思う・・・。



この手紙のせいだと思う・・・。



拳から届くこの手紙のせいだと思う・・・。



女が少ないはずの私が・・・



手紙交換なんて出来ないくらいの私が・・・



拳からの手紙だけは楽しみに待っていた・・・。



毎日毎日・・・



楽しみに待っていた・・・。



そこには“大親友”の私への愛しか込められていないけど・・・。



そんな手紙の内容だけど・・・。



私は嬉しかった・・・。



私は嬉しくて嬉しくて・・・



やっぱり拳が“大好き”だと感じた・・・。



五感全てで、感じた・・・。