【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

Bu-cha

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拳の重い拳(こぶし)を受けてかわす・・・。



でも、また鋭く突いてきて・・・



それが入ってくる・・・。



これが本当の試合なら取られている・・・。



でも、これは喧嘩だから止められない・・・。



私も拳へ拳(こぶし)を突く・・・。



なかなか入らなくて・・・



そして、本当にたまに・・・入る・・・。



拳の拳(こぶし)は重くて・・・



めちゃくちゃ重くて・・・



それが、入ってくる・・・。



身体だけでなく・・・



心にも・・・。



そして、揺さぶられる・・・。



心が揺さぶられる・・・。



そして、精神まで・・・



精神まで振動させられそうになり・・・



慌ててまた鎮める・・・。



精神を鎮めないと良い結果が出ないことは拳との喧嘩で学んでいるから。



だから、精神だけは鎮めたまま・・・



私もまた拳(こぶし)を突く・・・。



拳に拳(こぶし)を突く・・・。



強くなりたいと願った私が・・・



そんなことを願った女の子ではないような私が・・・



この拳(こぶし)にだけは込めた・・・。



拳(こぶし)に愛を込めて・・・。



拳(けん)に愛を込めて・・・。



“大好き”という、愛を込めて・・・。







そんな想いを込めた渾身の一撃を突いた拳(こぶし)・・・




渾身の一撃だったのに・・・




まさかの、拳が嬉しそうに笑ったのを把握した・・・。




そして・・・




そして・・・




私の右手の拳を・・・




受け止めた・・・




受け止めた・・・




左手の手の平で、受け止めた・・・。




嬉しそうに笑いながら、受け止めた・・・。




「良いね、めちゃくちゃ入ってくる。」




何も入らなかったはずなのに拳がそう言って、嬉しそうに笑った。




「妙、絶対に会いに来るから。
またここで集合しよう。」




そう言って、左手で私の右手を少しだけ握った・・・。




「次に会う時は、拳よりも強くなってるから!!」




.
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