【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

Bu-cha

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若松さんとそんな会話をして、お昼休み。
今日も矢田さんがお昼休みが始まる頃にうちの会社に到着し、私と一緒に食堂へ。



矢田さんが注文したカツ丼を私も選び、2人でカツ丼を食べていく。



「やっぱり、しっかり前歯があるって幸せなことですよね~!!
昨日はありがとうございました!!」



「面接官があの前歯じゃ面白すぎるからね。」



矢田さんが本当に面白そうな顔で笑っていて、それには私も自然と笑ってしまった。



「そういえば、昨日またお兄ちゃんが実家に帰って来てて!
矢田さんが連れていってくれた歯医者さんの話をしたら、まさかのお兄ちゃんもあの歯医者さん行ってたんですけど!!
私は近所のヤブ医者に通ってたのに、あんなに良い歯医者に通ってたなら教えてくれれば良かったのに!!」



「・・・そうなんだ。
でもあの歯医者、本当だったら予約取るのも大変な歯医者らしいからね。
あのさ・・・俺、的場さんのお兄さんに多分会ったことあるよ。
的場さんのお兄さんって、“社長”と知り合いの“的場さん”なんだと思うんだよね。
最初の頃に的場さんから聞いた会社と、俺が会ったことのある“的場さん”の会社と同じだったし。」



それには驚きすぎて、危うくトンカツを噛むことなく飲み込みそうになった。



「お兄ちゃんと・・・会ったことあるんですか・・・!?」
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