【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

Bu-cha

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「妙子、朝帰りか!!」



家に帰るとお兄ちゃんがまたいた。
そしてニヤニヤした顔で私のことを見てくる。



「煩いな~。」



「まだ一言しか言ってないだろ!!」



「顔と身体の動きが煩い。」



「お前が朝帰りは初めてだからな!!
夜はしっかり寝て、朝は信じられないくらい早起きなタイプだったから!!」



「・・・いつの話?
そんな大昔の話を今してこないで~。」



日曜日なのにビシッと高級そうなスーツを着ているお兄ちゃんを横目にキッチンでお茶を飲む。



「でも朝帰りは本当に初めてだろ?」



「まあ、うん。
何度も起き上がろうとしたんだけど、起き上がれなかった。」



「男か!!男か!!!」



「煩~い・・・。」



「マジか!!男か!!!
女が少ない妙子が!!!男か!!!
この前のガンガン攻めてくる奴か!!!」



「今日も仕事なんでしょ?
早く行きなよ・・・。」



顔も身体も声も煩いお兄ちゃんにそう言ってから、洗面所に入った。
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