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キャップを閉めたペットボトルを思い浮かべながらも面接をしていく。
さっき会った小町さんのことも考えながら、面接をしていく。
“戦える者”
矢田さんはそう言っていた。
この面接を通過するのは小町さんと面接を出来るような人と、そう言っていた・・・。
てっきり、小町さんとの面接で戦える人なのだと思っていたけど、加賀さんの言葉とさっき私が強く思った気持ちでよく分かった。
「小町さんの為に、戦える人なんですね。
小町さんの為に、自分の全てを出しきってでも戦える人。」
“✕”と書かれた人が面接の部屋を出ていった後、矢田さんに言った。
私の言葉に矢田さんが深く頷く。
「加賀製薬は、その時々の時代で会社を背にした戦をしてきたんだ。代々ずっと。
それでどの代でも製薬業界の頂点に君臨してきた会社。
そんな加賀製薬が日本の製薬業界を引っ張っていくことになる。
これからの時代は、小町さんがいずれ社長となって加賀製薬のトップとして戦場で戦う。」
矢田さんが力強い目で私を見詰める。
「加賀製薬で初めての女性の社長になる。
そんな小町さんと共に、小町さんの為に戦える者。
小町さんが利き手である右手を失って、刀も失って、脇差も失って、他の武器全てを失って・・・。
そんな状況でも、自分1人になったとしても・・・命を討ち取られるその瞬間まで戦える者。」
「・・・分かります。
私もさっき小町さんと向き合って改めてそう思いましたから。」
私がそう言ってから矢田さんを見て、聞いた。
「矢田さんはうちの会社に入れないんですか?」
さっき会った小町さんのことも考えながら、面接をしていく。
“戦える者”
矢田さんはそう言っていた。
この面接を通過するのは小町さんと面接を出来るような人と、そう言っていた・・・。
てっきり、小町さんとの面接で戦える人なのだと思っていたけど、加賀さんの言葉とさっき私が強く思った気持ちでよく分かった。
「小町さんの為に、戦える人なんですね。
小町さんの為に、自分の全てを出しきってでも戦える人。」
“✕”と書かれた人が面接の部屋を出ていった後、矢田さんに言った。
私の言葉に矢田さんが深く頷く。
「加賀製薬は、その時々の時代で会社を背にした戦をしてきたんだ。代々ずっと。
それでどの代でも製薬業界の頂点に君臨してきた会社。
そんな加賀製薬が日本の製薬業界を引っ張っていくことになる。
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矢田さんが力強い目で私を見詰める。
「加賀製薬で初めての女性の社長になる。
そんな小町さんと共に、小町さんの為に戦える者。
小町さんが利き手である右手を失って、刀も失って、脇差も失って、他の武器全てを失って・・・。
そんな状況でも、自分1人になったとしても・・・命を討ち取られるその瞬間まで戦える者。」
「・・・分かります。
私もさっき小町さんと向き合って改めてそう思いましたから。」
私がそう言ってから矢田さんを見て、聞いた。
「矢田さんはうちの会社に入れないんですか?」
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