【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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数日後・・・



「結婚決まったのか!!
どうなったのか本気で心配してた!!」



副社長室になる予定の部屋、そこに隼人を呼んだ。
応接ソファーで向かい合う隼人は本当に嬉しそうな顔をしてくれている。



それに笑い返していた時、副社長室になる部屋の扉がノックされることなく開いた。
見てみると社長である私の“お父さん”・・・というより、“父親”の方が。



「隼人、戻ったか。長旅だったな。」



「はい、戻りました。」



隼人が立ち上がって深々とお辞儀をした。



「てっきりこっちにすぐに戻るかと思ったら、まさか調査会社で働きだすとは思わなかった。
鍛練させてもらえたか?」



「1年の経験でしたが、とても勉強になりました。」



父親と隼人がそんな会話をし、父親は副社長室になる部屋を出ていった。



またソファーに座り直した隼人がニヤニヤとしながら私を見てきた。



「あの人、あんな感じでいるの大変だろうな。
元々は全然違う人なのにな。」



「隼人もやっぱり知ってたんだ?」



「知ったのは大学4年の途中でだな。」



そう答えた隼人に私は深く頷いた。



そして、聞いた。



「私の秘書になってくれるってことで、本当にいい?」
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