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今度は私の言葉にお母さんが笑った。
「武蔵君を将来の社長にするなんて、お父さんは一言も言っていないはず。」
「そうだよね、隼人の時に“将来社長にさせて小町は社長の奥さんにさせたかった”って言われただけ。
代々婿養子が社長になっていたのとその言葉で、私が勝手にそう思い込んでた。」
お母さんが社長の椅子から私の元へ歩いてくる。
加賀小夜・・・。
お母さんの名前は、加賀小夜・・・。
小さな夜と書いて、小夜・・・。
そんな名前のお母さんに聞いた。
「加賀の本家の一人娘は、夢を見られるの?
美化も脚色も一切ないような夢を。
見たいと思えることを、夢として見られるの?」
.
「武蔵君を将来の社長にするなんて、お父さんは一言も言っていないはず。」
「そうだよね、隼人の時に“将来社長にさせて小町は社長の奥さんにさせたかった”って言われただけ。
代々婿養子が社長になっていたのとその言葉で、私が勝手にそう思い込んでた。」
お母さんが社長の椅子から私の元へ歩いてくる。
加賀小夜・・・。
お母さんの名前は、加賀小夜・・・。
小さな夜と書いて、小夜・・・。
そんな名前のお母さんに聞いた。
「加賀の本家の一人娘は、夢を見られるの?
美化も脚色も一切ないような夢を。
見たいと思えることを、夢として見られるの?」
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