【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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それには苦笑いで・・・。



「私、寝惚けてたのかな・・・?
ごめんね、本当に分からなくて・・・。」



「あれはあれで・・・うん。」



武蔵が面白そうに笑いながらそんな風に言って、私の首元から顔をゆっくりと離した。



そして・・・



“武蔵”と向き合う・・・。



心底・・・



心底嬉しそうな顔で・・・



心底幸せそうな顔で笑っている“武蔵”と・・・。



そんな顔で笑っている武蔵が口を開いた。



「小町。好きな人、いる?」



それには自然と笑ってしまった。



「いるよ?」



「誰・・・?」



そう聞きながら武蔵の顔がゆっくりと私の顔に近付いてくる・・・。



それにドキドキとしながらも、答える・・・。



「武蔵だよ・・・。
私は、武蔵のことが好き・・・。」



「うん、知ってる・・・。
何度も聞いてるからね・・・。」



そんな驚くことを言ってきたかと思ったら・・・



「・・・ンッ」



唇が・・・武蔵の唇が、私の唇と重なった・・・。



私が揚げた唐揚げしか触れたことはないと思っていた武蔵の唇が・・・



記憶にある限り初めて、重なった・・・。
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