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そう、答えた・・・。
そう答えるしかないから、そう答えた・・・。
そしたら、小町が少し笑いながらまた聞いてきた・・・。
また、聞いてきた・・・
「武蔵、エッチしたことある?」
そんなことを聞いてきた・・・。
“あの夜”、約1ヶ月間・・・。
何度も何度もしたのに・・・。
そんなことを聞かれてしまった・・・。
なかったことにされてしまった・・・。
ただの居候の俺とはなかったことにされてしまった・・・。
それはその通りで・・・。
“今晩だけ”と言われていたから・・・。
何度も何度も、毎回・・・“この夜だけ”と小町は言っていた・・・。
確認されている・・・。
小町は確認しようとしている・・・。
俺がちゃんと何もなかったことに出来ているのか・・・。
そんな悲しい確認をされてしまっている・・・。
“ないよ”
3文字の言葉を返すだけなのに・・・。
出て来ない・・・。
出て来ない・・・。
よく覚えていないけど、していた・・・。
俺は小町とそういうことをしていた・・・。
夢中だったからほとんど覚えていないけど・・・
ほとんど覚えていないけど、きっと夢ではなくて・・・
あれは絶対に夢ではなくて・・・。
夢のような夜だったけど、それは確かにあった。
確かにあった・・・。
「あるよ。」
小町をしっかりと見詰めながら答えた。
俺はなかったことにはしない。
あんな夢のように幸せな夜を、俺はなかったことにはしない。
そう答えるしかないから、そう答えた・・・。
そしたら、小町が少し笑いながらまた聞いてきた・・・。
また、聞いてきた・・・
「武蔵、エッチしたことある?」
そんなことを聞いてきた・・・。
“あの夜”、約1ヶ月間・・・。
何度も何度もしたのに・・・。
そんなことを聞かれてしまった・・・。
なかったことにされてしまった・・・。
ただの居候の俺とはなかったことにされてしまった・・・。
それはその通りで・・・。
“今晩だけ”と言われていたから・・・。
何度も何度も、毎回・・・“この夜だけ”と小町は言っていた・・・。
確認されている・・・。
小町は確認しようとしている・・・。
俺がちゃんと何もなかったことに出来ているのか・・・。
そんな悲しい確認をされてしまっている・・・。
“ないよ”
3文字の言葉を返すだけなのに・・・。
出て来ない・・・。
出て来ない・・・。
よく覚えていないけど、していた・・・。
俺は小町とそういうことをしていた・・・。
夢中だったからほとんど覚えていないけど・・・
ほとんど覚えていないけど、きっと夢ではなくて・・・
あれは絶対に夢ではなくて・・・。
夢のような夜だったけど、それは確かにあった。
確かにあった・・・。
「あるよ。」
小町をしっかりと見詰めながら答えた。
俺はなかったことにはしない。
あんな夢のように幸せな夜を、俺はなかったことにはしない。
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