【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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その日のお昼休み・・・。



社員食堂で、食べ終わった食器をトレーにのせて歩いていたら・・・



また、あの感覚に・・・。
昨日の定時後にも感じたあの感覚に・・・。



急に・・・



急に・・・



目の前の視界が、変わって・・・。



───────────

────────

....*・...・*..・*・.



大きな大きな屋敷。
その長い長い廊下を今日も歩く。



今日は小町の19歳の誕生日の日。
それでも会社に行くと言った俺に、小町が可愛い顔で不満を言っていた。



「武蔵!!!」



と、やけに可愛い小町の声が俺の名前を呼んだ。



大きな屋敷なので気付かなかったけど、外食から帰って来ていたらしい。



会社に行く前に小町に会えることを嬉しく思い、俺は小町に振り返る。



振り返る・・・。



振り返ろうとした、その時・・・



パッ────────



と、桜色の着物を着た小町が一瞬だけ見えた瞬間・・・



視界がグラリと変わり・・・



その衝撃で、思わず手に持っていたトレーを離してしまった・・・。
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