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「矢田君、今日は早いね?
一緒に飲みに行かない?」
定時になり研究室を出ると、別の部署の女の子数人から声を掛けられた。
ギラギラ光るような目をまた向けてきて、俺がまた何か疎かになっていたのかと心配にもなる。
「もし何かあれば部長に言ってもらえますか?
すみません・・・。」
毎回言う俺の返事に、女の子達がまた少しバカにしたような笑い声で笑う。
中学も高校も男子校で、大学では女の子が少ない学部だったから女の子が何を考えているのか俺にはよく分からない。
そう思いながら・・・
帰宅途中にあったドラッグストア・・・。
そこで悩みに悩み、念の為・・・念の為、本当に念の為、避妊具を購入しておいた。
本当に念の為・・・。
小町が具合が悪いのは恐らく昨晩のことが原因で。
夢中になってしまったので、本当にあまりよく覚えていなくて。
最後の最後で気付いた時にはもうかなり激しく動いてしまっていたので・・・。
それは無理をさせたはずで・・・。
昨晩だけ付き合うということだったけど・・・。
でも、念の為・・・。
もし・・・
もしも・・・次、そういうことがあったら、ちゃんと、色々とちゃんとしよう・・・。
一刀しか極められない不器用な俺なりにそう考えて、この大きな大きな屋敷の扉を開けた・・・。
一緒に飲みに行かない?」
定時になり研究室を出ると、別の部署の女の子数人から声を掛けられた。
ギラギラ光るような目をまた向けてきて、俺がまた何か疎かになっていたのかと心配にもなる。
「もし何かあれば部長に言ってもらえますか?
すみません・・・。」
毎回言う俺の返事に、女の子達がまた少しバカにしたような笑い声で笑う。
中学も高校も男子校で、大学では女の子が少ない学部だったから女の子が何を考えているのか俺にはよく分からない。
そう思いながら・・・
帰宅途中にあったドラッグストア・・・。
そこで悩みに悩み、念の為・・・念の為、本当に念の為、避妊具を購入しておいた。
本当に念の為・・・。
小町が具合が悪いのは恐らく昨晩のことが原因で。
夢中になってしまったので、本当にあまりよく覚えていなくて。
最後の最後で気付いた時にはもうかなり激しく動いてしまっていたので・・・。
それは無理をさせたはずで・・・。
昨晩だけ付き合うということだったけど・・・。
でも、念の為・・・。
もし・・・
もしも・・・次、そういうことがあったら、ちゃんと、色々とちゃんとしよう・・・。
一刀しか極められない不器用な俺なりにそう考えて、この大きな大きな屋敷の扉を開けた・・・。
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