【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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やけに鈍く大きな音だったので、それには少し心配になっていた。
様子を見に行こうかとも思ったけど・・・
小町には婚約者候補がいる。



俺が小町といられるのはこの屋敷のお互いの部屋以外、屋敷から最寄り駅まで、そして村田隼人の部屋からの帰り道。



それは守らないといけないと思った。



小町が言っていたから。



付き合うのも恋をするのも、親が決めた相手とだけと・・・そう言っていたから。



俺もそれが最強の戦法だと思うから。



例え親が選んだ相手だとしても小町が愛され、小町が幸せになれる。



その為の最強な戦法だと俺も思うから。



だから、ただの居候の俺がまだ踏み込んではいけない間合いなのだと思っていた。



この間合いを守りながら、小町と幸せな時間を過ごし・・・



俺は、薬を創る。



そう自分に言い聞かせていた時・・・



急に、



本当に急に、



ノックも何もなく・・・



俺の部屋の扉が開いた。
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