【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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広いリビングにある大きなダイニングテーブル。
古くからある会社の社長の家にもなるとここまで一般家庭と違うのかと驚くしかない。



社長の奥さんがにこやかに挨拶をしてくれ、俺にお茶とお煎餅を出してくれた。
社長は見たこともないくらいの上機嫌で俺の目の前に座っていて珍しくペラペラと話している。



「娘の小町は高校3年生で。
親が言うのもアレだけどな、成績も良いし生徒会長をやっていたり、友達も多いんだ。」



「そうですか。」



「親が言うのもアレだけどな、見た目も良くて女の子からラブレターも貰ったくらいで。」



「そうですか。」



拳の前では結構優しい人だったけど、会社では威厳しかないような社長。
そんな社長は余程娘のことが可愛いらしく、さっきから長い時間娘の自慢話だけをしてくる。



「昼は皆で鮨でも食べに行くか。
矢田君、小町呼んできてもらえるか?」



「・・・俺ですか?」



「ついでに挨拶もしてきてくれ。」



「はい・・・。」



そう言われ、口頭で部屋の場所を説明されそれを記憶した。
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