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24歳 11月
「ぜっっったいに嫌だ!!!!」
小学校6年生の拳の叫び声が我が家に今日も響く。
「何で人1人入社させる為にお父さんが飛ばされるの!?」
「とんでもない奴から頼まれたとんでもない奴だったからね。
拳も見ればすぐに納得するくらいだよ。」
「見ても納得出来るわけないから!!
・・・じゃあ、俺も東京に残る!!
お兄ちゃんと一緒にオジサンの家でお世話になる!!!」
父さんが支社に飛ばされることが決まってから、毎日のようにこのやり取りを拳と繰り返されている。
「小学生の子どもを、友達の家とはいえそこに残せないからね。」
「大丈夫だって!!
俺お兄ちゃんより手掛かんないし!!」
そこで毎回父さんも母さんも大笑いする。
それには俺も苦笑いで。
本当にその通りだから。
「それに加賀からは、拳がある程度大きくなるまでは屋敷に来させないようにって言われてるんだよ。」
今日はそんな新情報を父さんが口にした。
「・・・何で?」
「今高校3年生の娘さんがいるんだよね。」
「え・・・だから?」
「美人な子だからね、小学6年生の拳が好きになると困るんじゃない?」
「はあ?」
拳が呆れた声を上げた。
「そんな意味不明な心配してる所がマジでタンポポだよね。」
「それはタンポポとは違うんじゃないか?」
何故かそんな不思議なやり取りでこの話はそれ以来されることなかった。
「ぜっっったいに嫌だ!!!!」
小学校6年生の拳の叫び声が我が家に今日も響く。
「何で人1人入社させる為にお父さんが飛ばされるの!?」
「とんでもない奴から頼まれたとんでもない奴だったからね。
拳も見ればすぐに納得するくらいだよ。」
「見ても納得出来るわけないから!!
・・・じゃあ、俺も東京に残る!!
お兄ちゃんと一緒にオジサンの家でお世話になる!!!」
父さんが支社に飛ばされることが決まってから、毎日のようにこのやり取りを拳と繰り返されている。
「小学生の子どもを、友達の家とはいえそこに残せないからね。」
「大丈夫だって!!
俺お兄ちゃんより手掛かんないし!!」
そこで毎回父さんも母さんも大笑いする。
それには俺も苦笑いで。
本当にその通りだから。
「それに加賀からは、拳がある程度大きくなるまでは屋敷に来させないようにって言われてるんだよ。」
今日はそんな新情報を父さんが口にした。
「・・・何で?」
「今高校3年生の娘さんがいるんだよね。」
「え・・・だから?」
「美人な子だからね、小学6年生の拳が好きになると困るんじゃない?」
「はあ?」
拳が呆れた声を上げた。
「そんな意味不明な心配してる所がマジでタンポポだよね。」
「それはタンポポとは違うんじゃないか?」
何故かそんな不思議なやり取りでこの話はそれ以来されることなかった。
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