【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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それには心臓がドキリと嫌な動き方をした。
寝室のベッドの上・・・そこから動けずにいると・・・



小さなリビングから誰かの静かな足音が聞こえる・・・。



それに固まることしか出来ないでいると・・・



寝室の扉を・・・ノックされた・・・。



それには逆に驚く。
お母さんかなと少し思っていたのに、お母さんはノックをするようなタイプではないから。



驚き過ぎて何も言えずにいると、寝室の扉がゆっくりと・・・ゆっくりと、開いた・・・。



「武蔵・・・?」



なんと、武蔵が・・・。



武蔵が・・・私だけの屋敷に・・・。



今日退職願を研究本部長に出した武蔵が・・・。



退職したら相川薬品に行くと言っていた武蔵が・・・。



「小町、寝てたんだ?」



武蔵がそう言って・・・



“武蔵”が・・・



眼鏡を掛けていない“武蔵”が・・・



心底嬉しそうな顔で・・・



心底幸せそうな顔で・・・



そんな顔で・・・



そんな顔で・・・



何故か、シングルベッドに座っている私を・・・



恋の色があるような目で見詰めてきた・・・。
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