76 / 235
8
8-1
しおりを挟む
3日後・・・
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
23時過ぎ、武蔵が帰って来た。
あの日は夜2時過ぎに帰って来たけれど、また24時には帰ってくる生活に戻っている。
でも・・・
武蔵は優しい笑顔でいるけれど、やっぱりその目には恋の色はないように見える・・・。
お風呂も終えたけど、綺麗目な部屋着と薄くお化粧をして武蔵を出迎えた。
こんなことをするのは初めてで・・・。
だって、初めて会った時があんなに全力でダラダラとしていた姿だったから。
あれを見られてしまっていたから、もういいかなと思ってしまって。
今更かもしれないけど、やれることはやりたい。
だからパジャマでもスッピンでもなく、ちゃんと綺麗な姿で。
「夜食何食べたい?
・・・卵かけご飯かな?」
「うん、ありがとう。」
武蔵がダイニングテーブルに座る。
そこに白米と卵、醤油をすぐに置いた。
そして私も向かい側の席に座る。
向かい側の席に座り、武蔵を見詰める。
「目、悪かったの?」
今朝は眼鏡を掛けていなかったのに帰ってきたら眼鏡を掛けていた武蔵に聞いた。
「今までコンタクトだったんだよね。
でも色々と面倒で、時間が無駄になるから眼鏡作ってきた。」
「そうだったんだ・・・。」
眼鏡を掛けた武蔵・・・。
絶対に、わざと・・・似合わない眼鏡にしている。
「色々と面倒なんだ・・・?」
「うん、色々と面倒で。」
それは・・・私のことかなと、思ってしまった。
毎日毎日、武蔵に話し掛けていて。
構ってしまっていて。
でもそれは・・・武蔵の見た目が格好良いからとかそんな理由ではないのに・・・。
「バイト、どうだった?
今日が初日だよね?」
落ち込んでいたら、武蔵からその話を聞いてくれた・・・。
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
23時過ぎ、武蔵が帰って来た。
あの日は夜2時過ぎに帰って来たけれど、また24時には帰ってくる生活に戻っている。
でも・・・
武蔵は優しい笑顔でいるけれど、やっぱりその目には恋の色はないように見える・・・。
お風呂も終えたけど、綺麗目な部屋着と薄くお化粧をして武蔵を出迎えた。
こんなことをするのは初めてで・・・。
だって、初めて会った時があんなに全力でダラダラとしていた姿だったから。
あれを見られてしまっていたから、もういいかなと思ってしまって。
今更かもしれないけど、やれることはやりたい。
だからパジャマでもスッピンでもなく、ちゃんと綺麗な姿で。
「夜食何食べたい?
・・・卵かけご飯かな?」
「うん、ありがとう。」
武蔵がダイニングテーブルに座る。
そこに白米と卵、醤油をすぐに置いた。
そして私も向かい側の席に座る。
向かい側の席に座り、武蔵を見詰める。
「目、悪かったの?」
今朝は眼鏡を掛けていなかったのに帰ってきたら眼鏡を掛けていた武蔵に聞いた。
「今までコンタクトだったんだよね。
でも色々と面倒で、時間が無駄になるから眼鏡作ってきた。」
「そうだったんだ・・・。」
眼鏡を掛けた武蔵・・・。
絶対に、わざと・・・似合わない眼鏡にしている。
「色々と面倒なんだ・・・?」
「うん、色々と面倒で。」
それは・・・私のことかなと、思ってしまった。
毎日毎日、武蔵に話し掛けていて。
構ってしまっていて。
でもそれは・・・武蔵の見た目が格好良いからとかそんな理由ではないのに・・・。
「バイト、どうだった?
今日が初日だよね?」
落ち込んでいたら、武蔵からその話を聞いてくれた・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる