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キッチンで洗い物をしていると、朝人がキッチンカウンターの向こう側から私の姿を見ている。
さっきからずっと無言で見てきていて。



それに私は何も言わずに朝人が何かを話すのを待っている。



でも、朝人は何も言わなくて。
洗い物もあと少しで終わろうとしていた。



これには苦笑いで・・・。



苦笑いしながら洗い物を全て終わらせ、キッチンに掛かっていたタオルで両手を拭かせてもらった。



そしたら、そのタイミングで・・・



キッチンカウンターの向こう側にいた朝人がゆっくりとキッチンの中に入ってきた。



少し驚きながら朝人を振り向くと、朝人が私のすぐ後ろにいて。
そして、私のことを熱を込めたような目で見詰めてきている。



そんな朝人に小さく笑いながら近寄り・・・



全然イケていない朝人の顔を見上げながら身体を寄せた。



身体を寄せた私を朝人は自然な流れで両手で少しだけ抱き締めてきて、私はそのタイミングで右手で朝人のソレに優しく触れた。



スウェットがテントのように張っている原因となっていたソレに。



苦しそうに、でもめちゃくちゃ色っぽく朝人が顔を歪めていて、さっきよりもっと熱を込めた目で私のことを見下ろしてくる。



「ごめん・・・なんか、俺・・・。」



「うん、ちょっとムラムラしてきた?」



「ちょっとどころの騒ぎじゃなくて・・・。」



その返事には驚き、でも嬉しくなって笑ってしまった。
朝人の背中に左手を回し、右手でソレを何度も擦り上げながら朝人に教えてあげる。



「朝人にパワーがつくようにって朝ご飯を作っちゃった。」



「うん、分かってる・・・。
いつも通りパワーがついてるし、でも・・・。
俺の部屋だからか変な風にもそのパワーが使われようとしてるのか・・・。」



「変な風にじゃないよ?
朝人が今日も仕事が上手くいくように、それと・・・」



朝人から少しだけ抱き締められている身体を下へと下ろしていき、朝人のソレの前にしゃがんだ。



それから朝人のスウェットに両手を掛け、困惑している朝人を見上げた。



「今より少しでも、朝人が私のことを女として見られるパワーがつくようにって、朝ご飯にその気持ちを込めちゃった。」
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