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それから・・・
「・・・なんなんだよ、あいつら!!
なんでいつも俺からの連絡は出ないんだよ!!!」
朝人がスマホに向かってめちゃくちゃ文句を言っている。
カヤとカヤのお姉ちゃんが全然電話に出ないから。
「日曜日だしデートでもしてるんじゃないの?
あ、動画で説明してくれてるやつがあった!
ちょっと待って!」
簡易テントを仕舞うのに四苦八苦している朝人。
出した時は「すげーだろ!」なんて言いながら両手を離し、一瞬でテントが開いたのに。
仕舞うのはいつもカヤとカヤのお姉ちゃんが2人で1分くらいで仕舞えていたらしい。
「朝人、ここの部分・・・ここ、ここを綺麗に仕舞っていかないとクルンッて折り曲げられないっぽい。」
「綺麗だろ!!充分綺麗になってるだろ!!」
「もっとちゃんと綺麗に!!
ほら!この動画もっと綺麗だし!!」
「こんなの新品を仕舞おうとしてる動画だからだろ!!
くだらねー動画なんてアップしやがって!!」
「そんなことないから!!ありがたいから!!
・・・もう私がやるから貸して!!」
「お前にやってもらうとか格好悪いこと出来るかよ!!」
「今さら!!!それは今さらすぎる!!!
出会った時なんてボサボサ頭に眼鏡で髭も伸びててスウェットだったのに!!!」
「あれはあれで格好良いってオッサンからも安部からも言われたぞ!?」
「それこそ嘘!!!」
私が大笑いしながら朝人からテントを奪い取り、動画の通りに綺麗にテントのこの部分を仕舞っていく。
そして・・・
「はい!出来た!!」
綺麗に仕舞えたテントを朝人に見せると、朝人が物凄く不貞腐れた顔をし始めた。
「俺はどうせこんなことも出来ない老人だよ!!
悪いところしかない男どころか、悪いところしかない老人だよ!!」
「さっきは朝人に当たり散らしてただけだからそんなにいじけないでよ、面倒臭いな~!!」
「面倒臭いとか言うなよ!!
傷付くだろ!!」
すっかり暗くなった公園の中、朝人と駐車場へと歩いて行く。
「・・・なんなんだよ、あいつら!!
なんでいつも俺からの連絡は出ないんだよ!!!」
朝人がスマホに向かってめちゃくちゃ文句を言っている。
カヤとカヤのお姉ちゃんが全然電話に出ないから。
「日曜日だしデートでもしてるんじゃないの?
あ、動画で説明してくれてるやつがあった!
ちょっと待って!」
簡易テントを仕舞うのに四苦八苦している朝人。
出した時は「すげーだろ!」なんて言いながら両手を離し、一瞬でテントが開いたのに。
仕舞うのはいつもカヤとカヤのお姉ちゃんが2人で1分くらいで仕舞えていたらしい。
「朝人、ここの部分・・・ここ、ここを綺麗に仕舞っていかないとクルンッて折り曲げられないっぽい。」
「綺麗だろ!!充分綺麗になってるだろ!!」
「もっとちゃんと綺麗に!!
ほら!この動画もっと綺麗だし!!」
「こんなの新品を仕舞おうとしてる動画だからだろ!!
くだらねー動画なんてアップしやがって!!」
「そんなことないから!!ありがたいから!!
・・・もう私がやるから貸して!!」
「お前にやってもらうとか格好悪いこと出来るかよ!!」
「今さら!!!それは今さらすぎる!!!
出会った時なんてボサボサ頭に眼鏡で髭も伸びててスウェットだったのに!!!」
「あれはあれで格好良いってオッサンからも安部からも言われたぞ!?」
「それこそ嘘!!!」
私が大笑いしながら朝人からテントを奪い取り、動画の通りに綺麗にテントのこの部分を仕舞っていく。
そして・・・
「はい!出来た!!」
綺麗に仕舞えたテントを朝人に見せると、朝人が物凄く不貞腐れた顔をし始めた。
「俺はどうせこんなことも出来ない老人だよ!!
悪いところしかない男どころか、悪いところしかない老人だよ!!」
「さっきは朝人に当たり散らしてただけだからそんなにいじけないでよ、面倒臭いな~!!」
「面倒臭いとか言うなよ!!
傷付くだろ!!」
すっかり暗くなった公園の中、朝人と駐車場へと歩いて行く。
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