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私の誕生日でもあった日曜日、先生とそんな時間を過ごした翌日。



「羽鳥さん、顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」



経理部の先輩である羽鳥さんに優しい声が掛けられた。
今日は月に1度、顧問の先生がうちの会社に訪問をして会計や税務のことについて整理やアドバイスをしてくれる日だった。



昨日も会って、そして朝は私の実家から一緒に駅に向かった先生が“、誰ですか!?”という笑顔で羽鳥さんに笑い掛けている。



「増田社長、羽鳥さんの具合が悪そうなので今日は経理部含めの打ち合わせはここまでにしましょうか。」



「そうですね。羽鳥さん。」



うちの会社、増田財閥の増田ホールディングスの社長である増田社長が優しい顔で羽鳥さんのことを見た。



「早退してね。」



「いえ、そこまででは・・・。
申し訳ありません。」



言われてみれば少しだけ顔色が悪いようにも見える羽鳥さんが、綺麗な顔で私の方を向いてきた。



「では、私と福富(ふくとみ)さんはここで失礼致します。」



羽鳥さんの言葉で私は立ち上がり、残っている社長と先生、そして財務部の人達と経理部長にお辞儀をして会議室の扉へと歩きだした。



そしたら・・・



「福富さん!」



と、先生から呼ばれ・・・。
先生の方を振り向くと、先生が爽やかな笑顔で私のことを見てきた。



「福富さんは顔色が良いですね。
良い朝の過ごし方をされたんですか?」



そんなバカげた質問をしてきたので、私は困った顔で笑った。



「近所の老人に早朝から叩き起こされて最悪な朝でした。
お昼を食べたら眠くなりそうですけど、若さというパワーで定時まで頑張ります!」
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