【完】女神達が愛した弟(カットページ掲載済2023.6.17)

Bu-cha

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私がそう言うと、弟君は目を見開き驚いている。



「え、なに?嫌なの?」



「・・・や!違うけど!!急だから!!」



「服まで脱いでて急なわけないでしょ。」



弟君は少し考えた顔になり私の両手を見る。



「いいの・・・?」



「ここまできてそんな質問するの?」



「そうだけど、急だから・・・。
好きな奴はいいの・・・?」



「その人のことは今でも好きだけど弟君のことも好きだから。」



フニャフニャの弟君にはもう会えないのかと思うと寂しい気持ちにもなるけど・・・。
あの弟君がいなければ私は気を許すことはなかったはず。



そして、この弟君が現れなければ私は弟君が好きだと気付けなかった。



「今でも好きなのに・・・俺でいいの?」



「その人のことは覚えておく。
絶対に忘れないで、覚えておく。
今は弟君が好きだから。」



私がそう言うと、弟君は怒った顔になった。



力強く私の両手を握る・・・。



「忘れてよ。
海神ちゃんの心に他の奴がいるのは俺は無理。
俺が忘れさせる・・・。」
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