【完】大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド(他サイトカットページ掲載済)

Bu-cha

文字の大きさ
上 下
149 / 233
15

15-3

しおりを挟む
「青田さん・・・」



青田さんが優しく、キスをしてくれる。



「和ちゃんの覚悟は、ちゃんと伝わってるから。ありがとな。」



優しく笑いながら、わたしを見下ろす。



「ゆっくり進んでいこう、俺達のペースで。」



「ありがとうございます・・・。」



この大きな人の温かさに包まれ、少しだけ泣きながら、答えた。



「俺・・・先にシャワー浴びてもいい?」



青田さんが困った顔をしながら笑う。



「俺、汗臭くなかった?大丈夫?
昨日あの後シャワー浴びてねーし・・・」



そういえば、昨日の服と同じだった青田さんを思い出す。



「和ちゃん、具合悪くて先に帰ったって聞いて。
すぐに俺も帰ったんだけど、俺の家の合鍵も渡してねーから、和ちゃんの家行って・・・。
でも、出ねーからさ・・・。」 



大きくて力強いこの目に、少しだけ涙が浮かんでいるのが分かる。



「和ちゃんの部屋の前でしばらく待ったり、俺の家に来るかもってこっちに戻ってきたり・・・一晩中しててさ。」



「ごめんなさい・・・。」



「そんなことしてたら朝になって、酒も抜けたから車で会社行って。」



「会社に?」



「俺、営業部の・・・営業事務の女の子とプライベートのスマホで連絡取ってないからさ。
会社用のスマホ取りに行ってた。
営業事務の女の子に、和ちゃんの連絡先・・・聞こうと思って。
教えたくないって言ってたのに、勝手に・・・ごめん・・・。」



この大きな人が、目に涙を浮かべながら、弱く、小さくなる。



「俺、絶対汗臭いし・・・。
あと、これ・・・どうにかしてくる・・・。」



困ったように笑いながら、自分で一瞬チラッとソコを見下ろした。



この大きな人が、弱く、小さく、なっていく・・・。



わたしはベッドの上に膝で立ち、この大きな人を見下ろす。



そんなわたしを、青田さんは見上げる。



「・・・なに、その顔?」



わたしはそう言いながら、青田さんのソコに、手を伸ばした・・・。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...