【完】大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド(他サイトカットページ掲載済)

10

10-11

試合が終わり、チームのみんなで飲みに行くことに。
応援に来ていたみんなは、チームの人の奥さんや子ども、あとは彼女だった。
チームの男の人達はそっちで盛り上がり、応援の人達はまたこっちで集まっている。



「おねえちゃん、何年生？
わたし、2年生になったんだ！」


と、わたしの隣に来た可愛い女の子が、わたしに可愛く聞いてくる。


「おねえちゃんはね、24年生になるよ。」


と、優しく返事をする。
そしたら、隣に並ぶさっきの女の人達が大笑いをした。


「のんちゃん、ほんっとうに好き！」


と、お酒を結構飲んでいる隣の女の人が、またわたしのウーロン茶のグラスに乾杯をしてきた。




「健吾が連れてきた子だって！？」



隣に座っていた女の子を太い手でヒョイッと抱き上げ、自分の膝に乗せた男の人がわたしに聞いてきた。



「はい、同じ会社で。水沢和です。」



と言いながら、ペコリとお辞儀をした。



「可愛いね～、あいつ本当にそうだったんだ。」



「そうって？」



何が言いたいのか分からずわたしが聞くと、隣にいた女の人がその男の人にポテトのお皿を渡した。



「そっち、ポテト残ってないですよね？
これ持って行ってください！」



「いいの？ありがと～！
じゃ、楽しんで！！」



と、男の人はご機嫌に立ち上がり、ポテトを持ってまたチームの人達の方に戻っていった。



「酔っ払いの言うこととか、気にしないで？」



そう、隣に座る酔っ払っている女の人を見ながら、わたしはとりあえず頷いた。