【完】大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド(他サイトカットページ掲載済)

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扉がゆっくりと開き・・・







「・・・健吾さん・・・・・・」






開いた扉の所にいた青田さんを見て、自然と、口から出てきてしまった・・・。





青田さんが大きな力強い目でわたしを見て・・・





ゆっくりとこっちに歩いてくる。






そして、飯田さんの前に立ち、






思いっきり、笑った。







「和ちゃん、ダイエットするの？」




「の、和ちゃん・・・？」




青田さんが呼んだわたしの名前に、飯田さんが震える声で繰り返す。





「ダイエットなんて、いらないっすよね！？
分かります、分かります、俺もそう思いますよ！！！」 




そう言って、わたしの鞄を引っ張っていた飯田さんの手を優しくポンポンとした。




「飯田さんと俺、仲良くなれそうっすね～！！
趣味一緒っすよ！！
あ！“shu-”好きっすか！？男の娘の！」



「いや・・・僕はああいうのは・・・」



「そんな・・・馬鹿な！！！
俺、“shu-”の話だったら何時間でも出来ますよ！！！写真見ます！？」




と、スマホを取り出し飯田さんに何枚か写真を見せながら力説していく。




「あ・・・僕、もうこれで・・・」



「いや、ダメっすよ！！
ここからなんですから！！！
俺と2人で飲みに行きましょうよ！！！」




と、青田さんが飯田さんを引き留める不思議な展開になっていて・・・




「俺は！！！気付いたんですよ！！！
俺の使命は！！！！！
この世界に“shu-”のファンを1人でも増やすことだと！！！！！」