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瞬きを繰り返してしまう私を剛士君が苦笑いをしていて・・・。
剛士君に促されて部屋の中に入った。
広い部屋で扉が沢山ある。
こんなに立派な部屋を、血の繋がらないこのお兄さんが剛士君の弟4人のために借りて家賃も生活費も出してくれていたらしい。
弟4人の学費は全員で稼いでいたそうで・・・。
凄いかぞくだなと思った・・・。
こんなに凄いかぞくに私が・・・私が入ることになって大丈夫なのかなと・・・。
そんな不安な気持ちでリビングに入った。
リビングに入ったら・・・
大きな大きなテレビの前・・・
そこの前にスラッとした長身そうな身体の男の子、4人の男の子が同じ格好で寝転がり・・・
4人でゴロゴロしながらテレビを見ていた。
それには自然と笑顔になり・・・
「お邪魔します・・・。」
と、やっと言えた。
そしたら、男の子4人が全く同じタイミングでこっちを見た。
全く同じ顔で・・・4人とも全く同じ顔で・・・木葉さんにもよく似た全く同じ顔をしていて・・・
「「「「いらっしゃい。
アヤメの・・・友達?」」」」
と、4人で声を揃えて言った・・・。
それに驚いていると隣に立つ剛士君が小さく笑い・・・
「俺が、“アヤメ”。」
苦笑いをしながらそう言った。
それに男の子4人は不思議そうな顔をして・・・
「「「「アヤメの彼氏?
リーダーに似てるもんね。」」」」
そう言ってから4人で立ち上がり、少しだけ怖い顔をして剛士君を見ている。
「アヤメ、リーダーのこと大好きだったからな~。」
「何歳なの?」
「どこで知り合った?」
「付き合ってどのくらい?」
「「「「アヤメから捨てるまで捨てるなよ?」」」」
最後は声を合わせて言っていて・・・
剛士君は説明を諦めたようで、苦笑いをしたままダイニングテーブルの方に私を促した。
そこには、前にクラブで会ったことのある“ママ”と“母ちゃん”・・・それに、“母ちゃん”の隣に座った男の人。
木葉さんにもよく似た若い男の人で・・・剛士君のお兄さんよりも筋肉隆々だった。
その男の人が優しい笑顔で笑いかけてくれて・・・
「戸籍上の父親で・・・社長です。」
「色んな意味でな!!
この人も会社の社長してんだよ!!」
剛士君が言ったのかと思ったら・・・剛士君のお兄さんだった。
声はよく聞いたら違うけど、喋り方だけじゃなく声の出し方や間の取り方までソックリで・・・。
私はパニックになりながらお辞儀をして・・・
「笠原瞳です。
剛士君と・・・お付き合いさせてもらっています。」
少しの度胸でそう言えた。
それにホッとしていると・・・
「「「「は!!!??」」」」
と、テレビの方から声が・・・。
振り返ると男の子4人がこっちを見ていて・・・
「アヤメは!!?」
「さっきの言い方何だし!!」
「アヤメの何?」
「てか・・・マジでリーダーに似てる!!
リーダーも腹違いの弟いたのか!!」
そんなことを言って4人で笑い盛り上がっていて・・・
どうしようかと思っていると、玄関の扉が開く音が聞こえた。
そして現れたのは・・・
リビングの扉から現れたのは・・・
アヤメさんだった・・・。
どこからどう見てもアヤメさんで・・・
スーツ姿で、美しく佇んだアヤメさんで・・・
タイムマシーンに乗ってしか会えないはずのアヤメさんに、また会えてしまった・・・。
アヤメさんが美し過ぎる顔で、美しい目から美しい涙を流した・・・。
でも、顔は歪めることはなく涙だけを流していく・・・。
その顔が美しかった・・・。
強く・・・
強く・・・
美しくて・・・。
私が憧れたアヤメさんにソックリだった・・・。
そんなアヤメさんが美しい口をゆっくりと開き・・・
「もう・・・いい・・・?」
剛士君を見ながらそう言って・・・
剛士君は照れたように、でも嬉しそうな顔で・・・
アヤメさんとお兄さんを交互に見た。
そして・・・
「もう、いいよ。」
そう答えた。
そしたらアヤメさんとお兄さんの口が全く同じタイミングで開き・・・
「「剛士。」」
剛士君を呼ぶ2人の声が重なった・・・。
そこからはもう、グチャグチャで・・・
ダイニングテーブルの上には沢山の料理が並んでいるのに・・・
何故かみんなでテレビの前のスペースで身体をくっつけ合いながら重なるように床に座り、食べたり飲んだりしている。
途中で来てくれた木葉さんと、木葉さんにソックリなもう1人のお兄さんも加わり・・・
とにかくグチャグチャで・・・。
全然上手く写真は撮れないし会話も全員が喋っていて聞き取れないし、グチャグチャな写真になった。
男の子4人は終始パニックになっていて可哀想だったけど・・・
“アヤメ”さんのことが好きなのは勿論だけど、そこまでして父親を殺した“剛士”君を尊敬した顔で見ていて・・・
柔軟な切り替えが出来る優しい男の子4人組だと思った。
そして、質問はやっぱり・・・
「「「何で分かったの!!?」」」
と、私がアヤメさんが剛士君だと分かってしまったことへの質問ばかりで・・・。
さっきから何回も何人からも聞かれているけど、みんなお酒も入ってお祭り騒ぎになっているので・・・
「大好き過ぎて分かりました!!」
途中からはこう答えた。
剛士君に促されて部屋の中に入った。
広い部屋で扉が沢山ある。
こんなに立派な部屋を、血の繋がらないこのお兄さんが剛士君の弟4人のために借りて家賃も生活費も出してくれていたらしい。
弟4人の学費は全員で稼いでいたそうで・・・。
凄いかぞくだなと思った・・・。
こんなに凄いかぞくに私が・・・私が入ることになって大丈夫なのかなと・・・。
そんな不安な気持ちでリビングに入った。
リビングに入ったら・・・
大きな大きなテレビの前・・・
そこの前にスラッとした長身そうな身体の男の子、4人の男の子が同じ格好で寝転がり・・・
4人でゴロゴロしながらテレビを見ていた。
それには自然と笑顔になり・・・
「お邪魔します・・・。」
と、やっと言えた。
そしたら、男の子4人が全く同じタイミングでこっちを見た。
全く同じ顔で・・・4人とも全く同じ顔で・・・木葉さんにもよく似た全く同じ顔をしていて・・・
「「「「いらっしゃい。
アヤメの・・・友達?」」」」
と、4人で声を揃えて言った・・・。
それに驚いていると隣に立つ剛士君が小さく笑い・・・
「俺が、“アヤメ”。」
苦笑いをしながらそう言った。
それに男の子4人は不思議そうな顔をして・・・
「「「「アヤメの彼氏?
リーダーに似てるもんね。」」」」
そう言ってから4人で立ち上がり、少しだけ怖い顔をして剛士君を見ている。
「アヤメ、リーダーのこと大好きだったからな~。」
「何歳なの?」
「どこで知り合った?」
「付き合ってどのくらい?」
「「「「アヤメから捨てるまで捨てるなよ?」」」」
最後は声を合わせて言っていて・・・
剛士君は説明を諦めたようで、苦笑いをしたままダイニングテーブルの方に私を促した。
そこには、前にクラブで会ったことのある“ママ”と“母ちゃん”・・・それに、“母ちゃん”の隣に座った男の人。
木葉さんにもよく似た若い男の人で・・・剛士君のお兄さんよりも筋肉隆々だった。
その男の人が優しい笑顔で笑いかけてくれて・・・
「戸籍上の父親で・・・社長です。」
「色んな意味でな!!
この人も会社の社長してんだよ!!」
剛士君が言ったのかと思ったら・・・剛士君のお兄さんだった。
声はよく聞いたら違うけど、喋り方だけじゃなく声の出し方や間の取り方までソックリで・・・。
私はパニックになりながらお辞儀をして・・・
「笠原瞳です。
剛士君と・・・お付き合いさせてもらっています。」
少しの度胸でそう言えた。
それにホッとしていると・・・
「「「「は!!!??」」」」
と、テレビの方から声が・・・。
振り返ると男の子4人がこっちを見ていて・・・
「アヤメは!!?」
「さっきの言い方何だし!!」
「アヤメの何?」
「てか・・・マジでリーダーに似てる!!
リーダーも腹違いの弟いたのか!!」
そんなことを言って4人で笑い盛り上がっていて・・・
どうしようかと思っていると、玄関の扉が開く音が聞こえた。
そして現れたのは・・・
リビングの扉から現れたのは・・・
アヤメさんだった・・・。
どこからどう見てもアヤメさんで・・・
スーツ姿で、美しく佇んだアヤメさんで・・・
タイムマシーンに乗ってしか会えないはずのアヤメさんに、また会えてしまった・・・。
アヤメさんが美し過ぎる顔で、美しい目から美しい涙を流した・・・。
でも、顔は歪めることはなく涙だけを流していく・・・。
その顔が美しかった・・・。
強く・・・
強く・・・
美しくて・・・。
私が憧れたアヤメさんにソックリだった・・・。
そんなアヤメさんが美しい口をゆっくりと開き・・・
「もう・・・いい・・・?」
剛士君を見ながらそう言って・・・
剛士君は照れたように、でも嬉しそうな顔で・・・
アヤメさんとお兄さんを交互に見た。
そして・・・
「もう、いいよ。」
そう答えた。
そしたらアヤメさんとお兄さんの口が全く同じタイミングで開き・・・
「「剛士。」」
剛士君を呼ぶ2人の声が重なった・・・。
そこからはもう、グチャグチャで・・・
ダイニングテーブルの上には沢山の料理が並んでいるのに・・・
何故かみんなでテレビの前のスペースで身体をくっつけ合いながら重なるように床に座り、食べたり飲んだりしている。
途中で来てくれた木葉さんと、木葉さんにソックリなもう1人のお兄さんも加わり・・・
とにかくグチャグチャで・・・。
全然上手く写真は撮れないし会話も全員が喋っていて聞き取れないし、グチャグチャな写真になった。
男の子4人は終始パニックになっていて可哀想だったけど・・・
“アヤメ”さんのことが好きなのは勿論だけど、そこまでして父親を殺した“剛士”君を尊敬した顔で見ていて・・・
柔軟な切り替えが出来る優しい男の子4人組だと思った。
そして、質問はやっぱり・・・
「「「何で分かったの!!?」」」
と、私がアヤメさんが剛士君だと分かってしまったことへの質問ばかりで・・・。
さっきから何回も何人からも聞かれているけど、みんなお酒も入ってお祭り騒ぎになっているので・・・
「大好き過ぎて分かりました!!」
途中からはこう答えた。
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