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剛士君がスッキリした顔で笑った後に麻美さんを見た。
「“アヤメ”の裸・・・“俺”の裸、綺麗だった?」
「そうね、凄い美しかった。
あの日、わざわざ東京に来ていた甲斐があったわ。
あんなに綺麗な裸を私は見たことがない。
あの会場にいた誰もがアナタの裸に見惚れ、そしてあの男がアナタにしたことが本当だと信じた。」
「だろうな、頭がいかれてないとあんなこと出来ねーからな。」
「アナタのお兄さんお姉さんも素敵だったわ。
あの2人とアナタ、副社長・・・全員が上手く機能していた。」
「最初から計画されてた。
内定を貰った日、何故女として生きているのか聞かれて答えた時から、“あの人達”は全てを計画してたと思う。
あんたの戻る場所を作るために。
それと・・・」
剛士君が困った顔で笑いながら言葉を切り、企画部の副部長を見た。
「今日のことも・・・。
おっかねー“ジム友達”を持ったよ、本当に。」
剛士君の視線を追うように、麻美さんも健吾さんも副部長を見た。
企画部の副部長は虚ろな目をしながら、珈琲店のみんなの視線をニヤニヤした顔で受け止めた・・・。
「あ!!!お久しぶりっすね!!!
フロア全然違うから普段会いませんから!!!」
健吾さんが大きな大きな声で副部長に近付き、大きな大きな手で副部長と握手をした。
副部長は少し慌てた顔で、驚いた顔で健吾さんを見上げている。
「青田君か・・・。
俺の方は君のことをたまに見かけるよ・・・。
第二営業部の部長さんになられて・・・。」
「俺自身も営業に出てて全く社内にいないので、部署の奴らから毎日クレームの嵐っす!!!」
「俺も・・・クレームの嵐だよ。」
「え!!!??マジッすか!!!??
仕事めちゃくちゃ出来る人じゃないっすか!!!」
健吾さんの言葉に私が驚いていると、副部長は少しだけ悲しそうな顔をした。
「俺の妹夫婦のブライダル企画を全て企画実行した人なんですから!!!」
私は何のことか分からなかったけれど、珈琲店内がざわざわとしてきた。
「健吾さんの妹夫婦って、旦那さんが芸能人のっすか?」
「そうそう!!“shu-”な!!!
数年前、街もCMも雑誌も!!!
俺の妹と“shu-”のウェディングドレス姿と白いタキシード姿のツーショットだらけになったんだよ!!!」
「あー・・・なんとなく覚えてます。
あれ、この人がやったんっすか?」
「そうだよ!!すげー仕事出来る人で有名だったんだよ!!!
ですよね!!?」
健吾さんが笑顔いっぱいの顔で副部長を見ると、副部長は悲しそうな顔で笑い・・・
「仕事がどんなに出来ても、幸せになんてなれないからな・・・。」
そんな悲しいことを言ったので、私は瞬きをした・・・。
「“アヤメ”の裸・・・“俺”の裸、綺麗だった?」
「そうね、凄い美しかった。
あの日、わざわざ東京に来ていた甲斐があったわ。
あんなに綺麗な裸を私は見たことがない。
あの会場にいた誰もがアナタの裸に見惚れ、そしてあの男がアナタにしたことが本当だと信じた。」
「だろうな、頭がいかれてないとあんなこと出来ねーからな。」
「アナタのお兄さんお姉さんも素敵だったわ。
あの2人とアナタ、副社長・・・全員が上手く機能していた。」
「最初から計画されてた。
内定を貰った日、何故女として生きているのか聞かれて答えた時から、“あの人達”は全てを計画してたと思う。
あんたの戻る場所を作るために。
それと・・・」
剛士君が困った顔で笑いながら言葉を切り、企画部の副部長を見た。
「今日のことも・・・。
おっかねー“ジム友達”を持ったよ、本当に。」
剛士君の視線を追うように、麻美さんも健吾さんも副部長を見た。
企画部の副部長は虚ろな目をしながら、珈琲店のみんなの視線をニヤニヤした顔で受け止めた・・・。
「あ!!!お久しぶりっすね!!!
フロア全然違うから普段会いませんから!!!」
健吾さんが大きな大きな声で副部長に近付き、大きな大きな手で副部長と握手をした。
副部長は少し慌てた顔で、驚いた顔で健吾さんを見上げている。
「青田君か・・・。
俺の方は君のことをたまに見かけるよ・・・。
第二営業部の部長さんになられて・・・。」
「俺自身も営業に出てて全く社内にいないので、部署の奴らから毎日クレームの嵐っす!!!」
「俺も・・・クレームの嵐だよ。」
「え!!!??マジッすか!!!??
仕事めちゃくちゃ出来る人じゃないっすか!!!」
健吾さんの言葉に私が驚いていると、副部長は少しだけ悲しそうな顔をした。
「俺の妹夫婦のブライダル企画を全て企画実行した人なんですから!!!」
私は何のことか分からなかったけれど、珈琲店内がざわざわとしてきた。
「健吾さんの妹夫婦って、旦那さんが芸能人のっすか?」
「そうそう!!“shu-”な!!!
数年前、街もCMも雑誌も!!!
俺の妹と“shu-”のウェディングドレス姿と白いタキシード姿のツーショットだらけになったんだよ!!!」
「あー・・・なんとなく覚えてます。
あれ、この人がやったんっすか?」
「そうだよ!!すげー仕事出来る人で有名だったんだよ!!!
ですよね!!?」
健吾さんが笑顔いっぱいの顔で副部長を見ると、副部長は悲しそうな顔で笑い・・・
「仕事がどんなに出来ても、幸せになんてなれないからな・・・。」
そんな悲しいことを言ったので、私は瞬きをした・・・。
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