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恥ずかしい気持ちの中、私はまた服を着ていく。
アヤメさんは裸のままで自分の身体を見下ろしている。
そして、立ち上がった・・・。
「瞳お父さん、1階にいるかな?」
「はい・・・。」
私が答えるとアヤメさんは美しい裸のまま、私の部屋を出た・・・。
それに慌てて私もアヤメさんを追うと、アヤメさんは1階へと繋がる階段を美しく降りていき・・・
「・・・わ!!・・・・・・・え!!??」
お父さんの驚く声が聞こえた。
アヤメさんの裸を見て驚くお父さんの声が・・・。
女の子だと思っていたのに、男の人のソレがついていたから驚いたんだと思う・・・。
私も急いで1階に降りると、アヤメさんの裸を見て驚くお父さんと・・・さっき写真を撮った場所に美しく立つアヤメさんの姿が。
「アヤメちゃんって・・・男の子だったの・・・?」
「“アヤメ”さんは女の人だよ・・・。」
だって、男の人である“名取”さんとは全然違う。
だからアヤメさんは女の人なのだと思う。
私がお父さんにそう答えると、裸のまま美しく立つアヤメさんが嬉しそうな顔で笑った。
私にしか裸を見せられないと言っていたアヤメさんが、お父さんの前でも裸になりながら・・・。
そして、口を開いた・・・。
「私の傷は塞がりましたか?」
そう言ってお父さんを真っ直ぐと見た。
お父さんはそんなアヤメさんを真剣な顔で見た後、戻していないままのカメラの所まで歩き・・・
カメラを通してアヤメさんを見た・・・。
そして、お父さんの横顔から見える目が輝いたのが私には分かった。
お父さんが輝いた目のまま小さく笑った後・・・
シャッターの音が鳴った・・・。
何度も何度も、鳴った・・・。
その度に私も瞬きを繰り返す・・・。
そしたら、お父さんが口をゆっくりと開いた・・・。
「傷は塞がってる。
さっきよりも美しい女性になったその身体に残る傷痕が、アヤメちゃんをもっと魅力的にさせた。
さっきの姿は傷だらけ過ぎてあまりに痛々しい姿だったけど、今はその傷痕も含めて美しいよ。」
お父さんがそう言うと、裸のまま美しく佇むアヤメさんが美しすぎる笑顔で笑った・・・。
その瞬間、シャッターの音がし・・・
同じタイミングで私も瞬きをした。
「写真の現像が出来てますけど、今日じゃなくていいんですか・・・?」
我が家のお風呂で40分くらいシャワーや洗面所を使っていたアヤメさんが出て来て、真っ白なロングドレスをまた着た。
さっき撮った写真・・・
バージンのアヤメさんと、バージン後のアヤメさんの姿の写真・・・
それを現像して欲しいと言われていたので現像をしたけれど、今日は受け取れないと言われてしまった。
写真屋のガラスの扉の前でアヤメさんが私とお父さんを交互に見る。
「本当にありがとうございました。
あの男を殺しに行く日、その日に瞳に写真を届けて欲しい。
これ、私の家の住所。」
住所が書かれた紙を渡された。
そこに日にちと時間も書かれている。
「その時に瞳が撮った写真も現像して貰える?
言葉にして、私に現像して見せて貰える?
今日撮った全ての写真を言葉で、私に現像して欲しい。」
アヤメさんが美しい顔で優しく笑い、私にそうお願いをした。
それを瞬きをしながら見てから・・・小さくだけど頷いた。
1月下旬・・・
あと数日で私が30歳になる直前・・・。
私は大企業中の大企業である藤岡ホールディングスの内定を貰え・・・
アヤメさんという憧れの女性のバージンを貰い・・・
私のバージンもアヤメさんに貰ってもらえた・・・。
手に持っていた白いファーを羽織り夜の街を歩くアヤメさんの後ろ姿は・・・
信じられないくらい輝いていた・・・。
勿論、真っ白い服だからという理由もあるかもしれないけれど・・・
私には、信じられないくらい真っ白に輝くアヤメの花のように見えた・・・。
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アヤメさんは裸のままで自分の身体を見下ろしている。
そして、立ち上がった・・・。
「瞳お父さん、1階にいるかな?」
「はい・・・。」
私が答えるとアヤメさんは美しい裸のまま、私の部屋を出た・・・。
それに慌てて私もアヤメさんを追うと、アヤメさんは1階へと繋がる階段を美しく降りていき・・・
「・・・わ!!・・・・・・・え!!??」
お父さんの驚く声が聞こえた。
アヤメさんの裸を見て驚くお父さんの声が・・・。
女の子だと思っていたのに、男の人のソレがついていたから驚いたんだと思う・・・。
私も急いで1階に降りると、アヤメさんの裸を見て驚くお父さんと・・・さっき写真を撮った場所に美しく立つアヤメさんの姿が。
「アヤメちゃんって・・・男の子だったの・・・?」
「“アヤメ”さんは女の人だよ・・・。」
だって、男の人である“名取”さんとは全然違う。
だからアヤメさんは女の人なのだと思う。
私がお父さんにそう答えると、裸のまま美しく立つアヤメさんが嬉しそうな顔で笑った。
私にしか裸を見せられないと言っていたアヤメさんが、お父さんの前でも裸になりながら・・・。
そして、口を開いた・・・。
「私の傷は塞がりましたか?」
そう言ってお父さんを真っ直ぐと見た。
お父さんはそんなアヤメさんを真剣な顔で見た後、戻していないままのカメラの所まで歩き・・・
カメラを通してアヤメさんを見た・・・。
そして、お父さんの横顔から見える目が輝いたのが私には分かった。
お父さんが輝いた目のまま小さく笑った後・・・
シャッターの音が鳴った・・・。
何度も何度も、鳴った・・・。
その度に私も瞬きを繰り返す・・・。
そしたら、お父さんが口をゆっくりと開いた・・・。
「傷は塞がってる。
さっきよりも美しい女性になったその身体に残る傷痕が、アヤメちゃんをもっと魅力的にさせた。
さっきの姿は傷だらけ過ぎてあまりに痛々しい姿だったけど、今はその傷痕も含めて美しいよ。」
お父さんがそう言うと、裸のまま美しく佇むアヤメさんが美しすぎる笑顔で笑った・・・。
その瞬間、シャッターの音がし・・・
同じタイミングで私も瞬きをした。
「写真の現像が出来てますけど、今日じゃなくていいんですか・・・?」
我が家のお風呂で40分くらいシャワーや洗面所を使っていたアヤメさんが出て来て、真っ白なロングドレスをまた着た。
さっき撮った写真・・・
バージンのアヤメさんと、バージン後のアヤメさんの姿の写真・・・
それを現像して欲しいと言われていたので現像をしたけれど、今日は受け取れないと言われてしまった。
写真屋のガラスの扉の前でアヤメさんが私とお父さんを交互に見る。
「本当にありがとうございました。
あの男を殺しに行く日、その日に瞳に写真を届けて欲しい。
これ、私の家の住所。」
住所が書かれた紙を渡された。
そこに日にちと時間も書かれている。
「その時に瞳が撮った写真も現像して貰える?
言葉にして、私に現像して見せて貰える?
今日撮った全ての写真を言葉で、私に現像して欲しい。」
アヤメさんが美しい顔で優しく笑い、私にそうお願いをした。
それを瞬きをしながら見てから・・・小さくだけど頷いた。
1月下旬・・・
あと数日で私が30歳になる直前・・・。
私は大企業中の大企業である藤岡ホールディングスの内定を貰え・・・
アヤメさんという憧れの女性のバージンを貰い・・・
私のバージンもアヤメさんに貰ってもらえた・・・。
手に持っていた白いファーを羽織り夜の街を歩くアヤメさんの後ろ姿は・・・
信じられないくらい輝いていた・・・。
勿論、真っ白い服だからという理由もあるかもしれないけれど・・・
私には、信じられないくらい真っ白に輝くアヤメの花のように見えた・・・。
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