【完】初めてのベッドの上で珈琲を(カットページ掲載済2023.5.13)

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お昼休憩の後、藤岡副社長の秘書から連絡があったので副社長室にアイスコーヒーを2つ持っていき・・・



珈琲店に戻ってきたら、応接用ソファーに倒された・・・。



私の真上には天野さんが・・・。



「あの・・・？」



驚きながら天野さんに聞くと、天野さんはワイシャツを腕捲りし・・・
満足そうな顔で笑いながら私の上に股がる・・・。



「貸し切り中の看板立てて、鍵も掛けてある。」



「それは・・・あの、こういう風に使うものではなくて・・・。」



「俺のメンタル病んでるから。
藤岡副社長も知ってる。
俺のメンタル改善出来るのお前しか存在しねーし。」



珈琲店の貸し切り・・・。
メンタルヘルス不調の早期発見と対応のため、貸し切りに出来るようになっている。



この半年の間、私が見付けた社員に声を掛け貸し切りにしたことが何度かあった。
福利厚生の一環として珈琲店の貸し切りができ、ランダムに選ばれた社員は利用しないといけないシステムになっている。
表上はそうなっている。



そこで珈琲を飲みながら私とお話をしてもらい、“勉強”させてもらっている。
私はとにかく無知見えるし実際にそうなようで、その社員の方が色々と教えてくれる。
その中の会話を全て報告書にまとめて部長に提出をしている。



その後の対応は部長や副社長がしていてくれているようで、何かしらのメンタルヘルス不調がある社員もその後しばらくすると元気な顔で出勤している。



でも、あのセクハラの男性社員のように貸し切りにすると危険そうな場合は部長にそのまま報告をしていて・・・。



この珈琲店は他の部屋よりもしっかりした扉にしてあり、外に声が漏れないようにしてある。



だから・・・




「声は出しても大丈夫だからな？」




天野さんがそう言いながら・・・




私の上にゆっくりと覆い被さってきた・・・。