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会長を近くのファミレスへと向かわせた後、フラフラと壁にいるカヤへと近付いた。
「あれは“カヤ”じゃない・・・。
俺の好きな“カヤ”じゃなくて“会長”・・・。」
自分に言い聞かせるように何度も何度も繰り返し、壁にいる“カヤ”を見詰め続ける。
「俺の“カヤ”は、俺の“天使”はここにいる・・・。
俺を画家にしてくれた“天使”はずっとここにいる・・・。」
だからあの女の子は“カヤ”ではなくて“会長”で・・・。
だって全然違った・・・。
俺の好きな“カヤ”とは全然違う顔をしていた・・・。
制服でも赤いワンピースでもなく白いブラウスにスーツのスカートのようなものを履いていた。
あんなに大人ではない・・・。
俺の“天使”はあんなに大人ではなかった・・・。
彼氏が出来てアイスを食べるデートをし、ビールを美味しそうに飲む大人ではなかった・・・。
震えてきた右手を壁にいるカヤへと伸ばし、その唇に少しだけ触れた。
「少し出掛けてくる、浮気なんていうご法度はしねーから・・・。
だから今晩も出て来て・・・。
“明日”も“カヤ”に会いたい・・・。」
「あれは“カヤ”じゃない・・・。
俺の好きな“カヤ”じゃなくて“会長”・・・。」
自分に言い聞かせるように何度も何度も繰り返し、壁にいる“カヤ”を見詰め続ける。
「俺の“カヤ”は、俺の“天使”はここにいる・・・。
俺を画家にしてくれた“天使”はずっとここにいる・・・。」
だからあの女の子は“カヤ”ではなくて“会長”で・・・。
だって全然違った・・・。
俺の好きな“カヤ”とは全然違う顔をしていた・・・。
制服でも赤いワンピースでもなく白いブラウスにスーツのスカートのようなものを履いていた。
あんなに大人ではない・・・。
俺の“天使”はあんなに大人ではなかった・・・。
彼氏が出来てアイスを食べるデートをし、ビールを美味しそうに飲む大人ではなかった・・・。
震えてきた右手を壁にいるカヤへと伸ばし、その唇に少しだけ触れた。
「少し出掛けてくる、浮気なんていうご法度はしねーから・・・。
だから今晩も出て来て・・・。
“明日”も“カヤ”に会いたい・・・。」
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