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ニャンが立ち上がり玄関へと向かおうとしている。
そのニャンの背中を見ながら言った。
「1人で帰れるから。」
「送っていく。」
ニャンが真面目な顔で私のことをまた見てきた。
「そういうのは本当に好きな女の子にすることだから。」
何も言わないニャンに続ける。
「去年の夏、ニャンにエッチしたいってお願いした私が言える台詞じゃないね。」
「カヤはいいよ、どんなワガママでも言っていい。」
「そうなの?」
それには笑いながら聞くと、ニャンも笑った。
「俺には女きょうだいはいないけど女の幼馴染みなら腐る程いるからな。
女にワガママを言われるのは慣れてる。」
「ワガママを聞いてあげてたんだ?」
「いや、全然。」
ニャンの返事に思わず大笑いしてしまい、そのまま玄関へと歩いていく。
私の後ろをニャンがついてくる気配を感じながら、私は玄関でパンプスを履いた。
「なのに私のワガママは聞いてくれるの?」
「絵のモデルの報酬としてな!!
俺めちゃくちゃ稼いでるし!!」
「ね~!!初めての打ち合わせの時に受け取った資料を見てビックリしたよ!!
まさか全部私の絵だとは思わなかったけど!!」
そう言ってから玄関に立つニャンに振り返る。
「今日は1人で帰りたい。
そのワガママ聞いてくれる?」
「分かった・・・。
じゃあさ、住所だけでも教えてくれる?」
「住所?」
「カヤってどこに住んでるんだよ?」
そんなことを聞かれたので家の住所を答える。
それにニャンは嬉しそうな顔で頷いているので聞いてみた。
「メモも取らないで、うちの住所が何?」
「覚えたからメモなんていらない。」
「ニャンって勉強も学年で1番出来たしね。」
「俺の父親、日本で1番の大学出てるしな。」
それを聞いて念のため伝えておく。
「うちにお姉ちゃんの彼氏がいるから。
一緒に住んでる。」
「ああ、増田財閥の御曹司だろ?
父さんから聞いた。」
.
そのニャンの背中を見ながら言った。
「1人で帰れるから。」
「送っていく。」
ニャンが真面目な顔で私のことをまた見てきた。
「そういうのは本当に好きな女の子にすることだから。」
何も言わないニャンに続ける。
「去年の夏、ニャンにエッチしたいってお願いした私が言える台詞じゃないね。」
「カヤはいいよ、どんなワガママでも言っていい。」
「そうなの?」
それには笑いながら聞くと、ニャンも笑った。
「俺には女きょうだいはいないけど女の幼馴染みなら腐る程いるからな。
女にワガママを言われるのは慣れてる。」
「ワガママを聞いてあげてたんだ?」
「いや、全然。」
ニャンの返事に思わず大笑いしてしまい、そのまま玄関へと歩いていく。
私の後ろをニャンがついてくる気配を感じながら、私は玄関でパンプスを履いた。
「なのに私のワガママは聞いてくれるの?」
「絵のモデルの報酬としてな!!
俺めちゃくちゃ稼いでるし!!」
「ね~!!初めての打ち合わせの時に受け取った資料を見てビックリしたよ!!
まさか全部私の絵だとは思わなかったけど!!」
そう言ってから玄関に立つニャンに振り返る。
「今日は1人で帰りたい。
そのワガママ聞いてくれる?」
「分かった・・・。
じゃあさ、住所だけでも教えてくれる?」
「住所?」
「カヤってどこに住んでるんだよ?」
そんなことを聞かれたので家の住所を答える。
それにニャンは嬉しそうな顔で頷いているので聞いてみた。
「メモも取らないで、うちの住所が何?」
「覚えたからメモなんていらない。」
「ニャンって勉強も学年で1番出来たしね。」
「俺の父親、日本で1番の大学出てるしな。」
それを聞いて念のため伝えておく。
「うちにお姉ちゃんの彼氏がいるから。
一緒に住んでる。」
「ああ、増田財閥の御曹司だろ?
父さんから聞いた。」
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