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カヤと初めて歩く道。
てっきりあのファミレスから最寄り駅まで歩いて終わりかと思った。
友達とも思えていない、楽しませることも出来なかった、優しくすることも出来なかった、だからもう終わりなのかと思っていた。
今度こそ最後の最後になるのかと思っていた。
これが最後のチャンスだったのに・・・。
カヤが俺と明日も会ってくれるかどうかの最後のチャンス・・・。
「カヤ、あのさ・・・」
“友達になろう。”
もう1度そう言おうと思い口を開いた。
スウェットのポケットの中で両手を強く強く握り締めながら。
そしたら、俺よりも先にカヤが声を出した。
「ニャン、お願いがあるの。」
立ち止まりながらそう言われ、俺も慌てて止まった。
「お願い?」
カヤから初めて“お願い”という言葉でお願いをされる。
幼馴染みの女の子達は“お願い”だらけだったけど、俺は何1つ聞いたことはない。
でも、カヤからそんなことを言われたら何でもやりたいと思えた。
恥ずかしそうな顔で俺のことを見上げていて、夜の暗闇の中でもやっぱり綺麗で可愛いその顔をマジマジと見下ろしていると・・・
「私と・・・エッチして欲しい・・・です。」
少し先にあるビジネスホテルを指差しながらそんな驚くことを言ってきた。
てっきりあのファミレスから最寄り駅まで歩いて終わりかと思った。
友達とも思えていない、楽しませることも出来なかった、優しくすることも出来なかった、だからもう終わりなのかと思っていた。
今度こそ最後の最後になるのかと思っていた。
これが最後のチャンスだったのに・・・。
カヤが俺と明日も会ってくれるかどうかの最後のチャンス・・・。
「カヤ、あのさ・・・」
“友達になろう。”
もう1度そう言おうと思い口を開いた。
スウェットのポケットの中で両手を強く強く握り締めながら。
そしたら、俺よりも先にカヤが声を出した。
「ニャン、お願いがあるの。」
立ち止まりながらそう言われ、俺も慌てて止まった。
「お願い?」
カヤから初めて“お願い”という言葉でお願いをされる。
幼馴染みの女の子達は“お願い”だらけだったけど、俺は何1つ聞いたことはない。
でも、カヤからそんなことを言われたら何でもやりたいと思えた。
恥ずかしそうな顔で俺のことを見上げていて、夜の暗闇の中でもやっぱり綺麗で可愛いその顔をマジマジと見下ろしていると・・・
「私と・・・エッチして欲しい・・・です。」
少し先にあるビジネスホテルを指差しながらそんな驚くことを言ってきた。
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