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602号室のニャンの家の浴室には化粧落としがあった。
シャンプーもトリートメントも高級品のような物で。
そして洗面所には化粧水が1本だけ置いてあった。
見たこともない化粧水で、勝手に使わせて貰ったらフンワリとお米のような香りがした。
たった1回使っただけなのに滑らかになった頬を覆っていると、ニャンのお父さんがまた私の顔をマジマジと見てきた。
「俺の奥さんには似てないかな。
キミには悪いけど俺の奥さんの方が綺麗だし。」
そんなことをサラッと言われ、気持ち良すぎるその答えには自然と笑顔になった。
「じゃあ・・・お化粧している時と顔が結構違うからですか?
いつもはアイテープでパッチリした目にしているので。」
「そうなの?
綺麗な目なのに勿体ない。」
ニャンのお父さんがそう言って私の顔をマジマジと見続ける。
そして・・・
「あれ・・・もしかして、“神様”のもう1人の娘さん?」
「神様というか、あそこの神社の娘です。」
そう返事をするとニャンのお父さんは感心した様子で何度も頷いている。
「目が違うだけでガラッと顔は変わるだろうけど・・・それにしても・・・それにしてもだな。」
私の顔をマジマジと見続け、そして急にパッと笑った。
「まあ、神様の娘だしな!!
変身だってなんだって出来るんだろ!!」
「そこまで違いますか!!?」
大笑いしながら聞くとニャンのお父さんも大笑いしながら頷いた。
そして、私の姿をチラッと見て。
「可愛い格好してるけど・・・」
言葉を切った後に困ったように笑って・・・
「もしかして、夏夜の所に行ってたりした?」
そう聞かれてしまってどう返事をしようかと迷ったけれど・・・
「そうですけど・・・。
須崎君から何か聞きましたか?」
私が答えると、自分から聞いてきたのにニャンのお父さんは目も口も大きく開けた。
そして・・・
「え─────────!!!!?」
.
シャンプーもトリートメントも高級品のような物で。
そして洗面所には化粧水が1本だけ置いてあった。
見たこともない化粧水で、勝手に使わせて貰ったらフンワリとお米のような香りがした。
たった1回使っただけなのに滑らかになった頬を覆っていると、ニャンのお父さんがまた私の顔をマジマジと見てきた。
「俺の奥さんには似てないかな。
キミには悪いけど俺の奥さんの方が綺麗だし。」
そんなことをサラッと言われ、気持ち良すぎるその答えには自然と笑顔になった。
「じゃあ・・・お化粧している時と顔が結構違うからですか?
いつもはアイテープでパッチリした目にしているので。」
「そうなの?
綺麗な目なのに勿体ない。」
ニャンのお父さんがそう言って私の顔をマジマジと見続ける。
そして・・・
「あれ・・・もしかして、“神様”のもう1人の娘さん?」
「神様というか、あそこの神社の娘です。」
そう返事をするとニャンのお父さんは感心した様子で何度も頷いている。
「目が違うだけでガラッと顔は変わるだろうけど・・・それにしても・・・それにしてもだな。」
私の顔をマジマジと見続け、そして急にパッと笑った。
「まあ、神様の娘だしな!!
変身だってなんだって出来るんだろ!!」
「そこまで違いますか!!?」
大笑いしながら聞くとニャンのお父さんも大笑いしながら頷いた。
そして、私の姿をチラッと見て。
「可愛い格好してるけど・・・」
言葉を切った後に困ったように笑って・・・
「もしかして、夏夜の所に行ってたりした?」
そう聞かれてしまってどう返事をしようかと迷ったけれど・・・
「そうですけど・・・。
須崎君から何か聞きましたか?」
私が答えると、自分から聞いてきたのにニャンのお父さんは目も口も大きく開けた。
そして・・・
「え─────────!!!!?」
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