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須崎さんと並び駅前の賑わいを背中に“ゆきのうえ商店街”へと向かって歩いていく。
私も背の高い方ではあるけれど須崎さんはもっと背が高い。
半袖にパンツ姿なのに手足がスラッと長く、私よりも色白な肌が暗い中でも街の灯りで浮かび上がってくる。
チラッと横顔を見ると今日も美しくお化粧がされている。
真夏なのに崩れていることもなく厚化粧な感じでもなく、ナチュラルに美しく見える。
「須崎さんって化粧品会社の・・・マツイ化粧品の社長さんなんですよね?」
「そうね、旦那と2人で就任してる。
あの神社の巫女さんも知っててくれてるんだ?」
それには何て答えようか悩み・・・
「“マツイ化粧品の社長になって再婚したら商店街に戻ってくることになるだろう”と父が言っていたこともあるので。」
「国光さんは神様だからね、お見通しだったのね。」
“ゆきのうえ商店街”の人達はお父さんのことを“神様”と呼ぶ。
そしてお姉ちゃんのことは“天使”と。
“ゆきのうえ商店街”出身の元気君と付き合ったこともあり、元々顔見知りだったお姉ちゃんは商店街の人達ともっと仲が良くなっている。
私はお正月に神社で見掛けたり、商店街の中で買い物をする時に見掛けるくらいしか関わりがなかった。
それでも・・・
この前の夕方に初めて話し掛けられ、そして今は一緒に帰ってくれている須崎さんにお願いをする。
「私にお化粧を教えてくれませんか?」
私も背の高い方ではあるけれど須崎さんはもっと背が高い。
半袖にパンツ姿なのに手足がスラッと長く、私よりも色白な肌が暗い中でも街の灯りで浮かび上がってくる。
チラッと横顔を見ると今日も美しくお化粧がされている。
真夏なのに崩れていることもなく厚化粧な感じでもなく、ナチュラルに美しく見える。
「須崎さんって化粧品会社の・・・マツイ化粧品の社長さんなんですよね?」
「そうね、旦那と2人で就任してる。
あの神社の巫女さんも知っててくれてるんだ?」
それには何て答えようか悩み・・・
「“マツイ化粧品の社長になって再婚したら商店街に戻ってくることになるだろう”と父が言っていたこともあるので。」
「国光さんは神様だからね、お見通しだったのね。」
“ゆきのうえ商店街”の人達はお父さんのことを“神様”と呼ぶ。
そしてお姉ちゃんのことは“天使”と。
“ゆきのうえ商店街”出身の元気君と付き合ったこともあり、元々顔見知りだったお姉ちゃんは商店街の人達ともっと仲が良くなっている。
私はお正月に神社で見掛けたり、商店街の中で買い物をする時に見掛けるくらいしか関わりがなかった。
それでも・・・
この前の夕方に初めて話し掛けられ、そして今は一緒に帰ってくれている須崎さんにお願いをする。
「私にお化粧を教えてくれませんか?」
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