【完】急にプロポーズをされたので・・・念の為付き合うのに、付き合って貰った2ヶ月間

Bu-cha

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困った顔で俺を見ている瑠美に、笑う。



「瑠美、抱かせてよ。」



「え・・・?」



「避妊の、買ってきて?」



「避妊の・・・?」



「死ぬなら、それで死にたい。
俺・・・もう出来ないから。
もう・・・出来ないから、最後にしたい。
死ぬなら、俺は・・・それで死にたい。」



「一成君・・・。」



瑠美は悲しそうな顔で、メガネの奥を泣きそうな顔にして笑っている。



「一成君が未成年だから、出来ないよ。」



「出来るよ、俺・・・もう出来るよ。」



「そうじゃなくて・・・法律的に。
私、捕まっちゃうかもしれないから。」



俺は、少しだけ身体を起こして瑠美を見る。



「バレなきゃいいよ。」



「でも、私は知ってる。」



「なにを?」



「私自身は、知ってる。
未成年の一成君とそういうことをしてしまったって、私自身は知ってることになる。」



「うん・・・。」



「いけないことをしてもバレなければいいって、最初からバレてるんだよ。
自分自身には、バレてるの。
1ついけないことをした後、そしたら次のハードルが下がってしまう。」



瑠美が真剣な顔で俺を見て、少し震える手で俺の手を強く握った。




「法学部の時、裁判のレポートの提出があって何回か裁判の傍聴に行ってるの。
その時、そう思った。
下がったハードルはどんどん下がっていく。」



「そんなに・・・いけないこと?
瑠美が俺に抱かれるのは、そんなにいけないこと?」



「そうじゃないよ、一成君。
私が抱いたことになる。
23歳の私が、17歳の一成君を抱いたことになる。
そう、判断されてしまうから。」
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