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元々食べる量の少なかった瑠美。
それでも中学の時は頑張って食べていた。
高校に入ってから、瑠美は食べる量が激減した。
水泳選手にしては細かった身体がもっと細くなり、今では・・・なんだか、綺麗なままで、とにかく綺麗なままで・・・。
俺には、水泳を辞めた瑠美の身体ももっと綺麗に見える・・・。
でも、食べる量があまりに少ないから、心配にもなっていた。
痩せすぎているわけではないし、筋肉も綺麗についているんだけど・・・
何故だか凄く不安にさせる。
昔のように、前髪が眉毛の所でパッツンになった瑠美、そこにメガネをかけていて・・・中学の時と同じような見た目に戻ったような気もする。
これも、高校で選手コースを辞めた時にこうなった。
それに、俺はどこか安心していた。
まだ、追い付ける・・・
まだ、俺は追い付ける・・・。
そう、何度も思えた・・・。
もう髪の毛なんてとっくに取れているのに、最後に瑠美の唇をもう1度触れた。
そして、そのまま瑠美に伝える・・・
「行ってきます、瑠美。」
そう言って、指先に瑠美の唇の感覚を残したまま、指を離した・・・。
ゆっくりと、瑠美に背中を向ける・・・
そうすると、いつものように瑠美が背中を少しだけ押してくれる・・・
「行ってらっしゃい、一成君。」
瑠美の手を背中に最後まで感じ、瑠美の声を背に歩き始める。
俺は、追い付く・・・。
瑠美に、追い付く・・・。
そして、“俺のお母さん”に・・・
なってもらう・・・。
それでも中学の時は頑張って食べていた。
高校に入ってから、瑠美は食べる量が激減した。
水泳選手にしては細かった身体がもっと細くなり、今では・・・なんだか、綺麗なままで、とにかく綺麗なままで・・・。
俺には、水泳を辞めた瑠美の身体ももっと綺麗に見える・・・。
でも、食べる量があまりに少ないから、心配にもなっていた。
痩せすぎているわけではないし、筋肉も綺麗についているんだけど・・・
何故だか凄く不安にさせる。
昔のように、前髪が眉毛の所でパッツンになった瑠美、そこにメガネをかけていて・・・中学の時と同じような見た目に戻ったような気もする。
これも、高校で選手コースを辞めた時にこうなった。
それに、俺はどこか安心していた。
まだ、追い付ける・・・
まだ、俺は追い付ける・・・。
そう、何度も思えた・・・。
もう髪の毛なんてとっくに取れているのに、最後に瑠美の唇をもう1度触れた。
そして、そのまま瑠美に伝える・・・
「行ってきます、瑠美。」
そう言って、指先に瑠美の唇の感覚を残したまま、指を離した・・・。
ゆっくりと、瑠美に背中を向ける・・・
そうすると、いつものように瑠美が背中を少しだけ押してくれる・・・
「行ってらっしゃい、一成君。」
瑠美の手を背中に最後まで感じ、瑠美の声を背に歩き始める。
俺は、追い付く・・・。
瑠美に、追い付く・・・。
そして、“俺のお母さん”に・・・
なってもらう・・・。
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