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“オバサン”と言われて、戸惑う・・・。
「待って、オバサンからじゃなくて一成君からなの!?」
「たぶん・・・。
私は何もしてないつもりだったから。
本当に仕事していただけで・・・。」
若い女の子が、鼻で笑いながら私を鏡越しで見てきた。
「一成君の趣味が悪すぎて、私じゃ無理だったってことね。
一成君、趣味悪すぎでしょ。
あんなに格好良くて性格も良いのに、何があったの?」
秘書課の美人さんよりグイグイと来られ、もう苦笑いしか出来ない・・・。
「あ~・・・一成君って、お母さんいない系?」
「え・・・何で?」
「そっち系かなって、分析中。」
「いるはずけど・・・。」
「じゃあ、母親からの愛、貰えてなかった系?」
「それは聞いたことないけど・・・。」
「それかっ!!!納得!!!
じゃないと、わざわざこんなオバサン選ぶ理由が謎すぎる!!!」
その、言葉に・・・固まる。
「親からの愛みたいなのが欲しいだけでしょ?
それをオバサンから貰って安心してるんじゃん?」
そんな、ことを、言われて・・・
言われて・・・
少し、納得してしまった・・・。
少しというか、すんなりと納得した。
だって・・・
だって・・・
私は・・・
私は・・・
今年、26歳で・・・
あと1ヶ月半で、26歳で・・・
「どうせ、後から若い子に取られるんじゃん?
話も合わなそうだし、夜のテクニックも何もなさそうだし。」
私も、そう思う・・・。
そう、思う・・・。
そうとしか、思えなかった・・・。
そうとしか、思えなかった・・・。
私なら、何も言わないと思ったのかもしれない・・・。
結婚して落ち着いた後、今度は若い子を選んでも・・・。
だって、私はこんなんだし・・・。
私は、変だし・・・。
私は、変だから・・・。
変じゃなきゃ、あの時何を言われていても・・・
一先ずは保留にするとか、してた。
でも、私は変だから・・・
念の為、付き合う方を選択してしまった。
変じゃなきゃ、そんなの選ばない・・・。
私は、変だから・・・
私は、変だから・・・。
そう、思っていた時・・・
若くて可愛い女の子の口が、ゆっくり開いた・・・。
「二十歳の男の子に手出すオバサンとか、うちらからすると、キモイ。」
「待って、オバサンからじゃなくて一成君からなの!?」
「たぶん・・・。
私は何もしてないつもりだったから。
本当に仕事していただけで・・・。」
若い女の子が、鼻で笑いながら私を鏡越しで見てきた。
「一成君の趣味が悪すぎて、私じゃ無理だったってことね。
一成君、趣味悪すぎでしょ。
あんなに格好良くて性格も良いのに、何があったの?」
秘書課の美人さんよりグイグイと来られ、もう苦笑いしか出来ない・・・。
「あ~・・・一成君って、お母さんいない系?」
「え・・・何で?」
「そっち系かなって、分析中。」
「いるはずけど・・・。」
「じゃあ、母親からの愛、貰えてなかった系?」
「それは聞いたことないけど・・・。」
「それかっ!!!納得!!!
じゃないと、わざわざこんなオバサン選ぶ理由が謎すぎる!!!」
その、言葉に・・・固まる。
「親からの愛みたいなのが欲しいだけでしょ?
それをオバサンから貰って安心してるんじゃん?」
そんな、ことを、言われて・・・
言われて・・・
少し、納得してしまった・・・。
少しというか、すんなりと納得した。
だって・・・
だって・・・
私は・・・
私は・・・
今年、26歳で・・・
あと1ヶ月半で、26歳で・・・
「どうせ、後から若い子に取られるんじゃん?
話も合わなそうだし、夜のテクニックも何もなさそうだし。」
私も、そう思う・・・。
そう、思う・・・。
そうとしか、思えなかった・・・。
そうとしか、思えなかった・・・。
私なら、何も言わないと思ったのかもしれない・・・。
結婚して落ち着いた後、今度は若い子を選んでも・・・。
だって、私はこんなんだし・・・。
私は、変だし・・・。
私は、変だから・・・。
変じゃなきゃ、あの時何を言われていても・・・
一先ずは保留にするとか、してた。
でも、私は変だから・・・
念の為、付き合う方を選択してしまった。
変じゃなきゃ、そんなの選ばない・・・。
私は、変だから・・・
私は、変だから・・・。
そう、思っていた時・・・
若くて可愛い女の子の口が、ゆっくり開いた・・・。
「二十歳の男の子に手出すオバサンとか、うちらからすると、キモイ。」
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