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砂川さんの家の洗面所と良い勝負なくらい広くて立派な洗面所。
“ここが純愛の部屋だよ、少し狭いけど”とお母さんから言われたら“そうなんだ”と頷いて普通に暮らし初めてしまいそうな空間。
趣のある鏡の前で佐伯さんと2人でドライヤーをしたりスキンケアをしていく。
「純愛ちゃんのソレなに?」
「ワセリン。」
「へぇ~、これがワセリンなんだ。
存在は知ってた。
これだけしか塗ってないの?
・・・え、しかも部分塗りなの?」
良い香りのオイルを身体に塗っていた佐伯さんが顔にも3つのスキンケアをしながら驚いている。
「それしか塗ってないのにそんなに肌が綺麗なんだね。
洗顔も普通の固形石鹸だったし。
肌が強くて羨ましい。」
「上から塗るよりも身体の中のことを考えることが大切らしいよ?」
少しだけ乾燥している箇所に薄くワセリンを塗り、その手を塗れている髪の毛にテキトーに広げていく。
それからドライヤーのスイッチを入れて軽く髪の毛を乾かしていく。
「中華料理って油っこいのに大丈夫なの?」
「ちゃんとした調理をしている中華料理だと逆に美肌の元になる料理も多いらしいよ。
でもそれよりも大切なのは何を食べるかよりも何を食べないかと何を控えるからしい。」
「どういうこと?」
「普通にスーパーに並んでる物でも身体に良くない物が沢山並んでるんだって。
あとは自分の体質に合うか合わないかもあるけど。
基本的には身体に良くない物は口にしないで身体を動かしてまとまった時間寝て、毎日出すもの出すのが1番らしいよ?」
「純愛ちゃんの言葉で聞くと簡単なことに聞こえるけど、それって慣れるまで大変そうだね。」
ドライヤーを佐伯さんに渡すと佐伯さんが長い髪の毛を乾かし始めた。
化粧がなくなった顔も凄く可愛い顔で。
むしろスッピンだと幼くなる分めちゃくちゃ可愛い。
でも・・・
「少し肌荒れしてる?」
化粧をしている時は分からなかったそのことに気付いた。
「そうなの、ホルモンバランスの乱れかな~。
定期的に良いセックスが出来れば心身ともに満たされるんだろうけど、そういうわけにいかないからさ。」
サラッと凄いことを言ってきて、それには“彼女”の私は何て返事をして良いのか分からない。
「2人でエッチなことしちゃう?」
佐伯さんの長い髪の毛がドライヤーの風で綺麗に靡く中そんなことを言われ、それには固まってしまう。
「課長よりも絶対に私の方が気持ち良くさせちゃうよ?」
まだ髪の毛が濡れているのにドライヤーを置いた佐伯さんが私に詰め寄ってくる。
さっきまでは“女”の顔だったのに今は明らかに“男”の顔になっていて、私の両足は自然と後退る・・・。
「課長の前戯、全然ダメだったんだって?」
佐伯さんに言っていないことが佐伯さんの口から出てきた。
“ここが純愛の部屋だよ、少し狭いけど”とお母さんから言われたら“そうなんだ”と頷いて普通に暮らし初めてしまいそうな空間。
趣のある鏡の前で佐伯さんと2人でドライヤーをしたりスキンケアをしていく。
「純愛ちゃんのソレなに?」
「ワセリン。」
「へぇ~、これがワセリンなんだ。
存在は知ってた。
これだけしか塗ってないの?
・・・え、しかも部分塗りなの?」
良い香りのオイルを身体に塗っていた佐伯さんが顔にも3つのスキンケアをしながら驚いている。
「それしか塗ってないのにそんなに肌が綺麗なんだね。
洗顔も普通の固形石鹸だったし。
肌が強くて羨ましい。」
「上から塗るよりも身体の中のことを考えることが大切らしいよ?」
少しだけ乾燥している箇所に薄くワセリンを塗り、その手を塗れている髪の毛にテキトーに広げていく。
それからドライヤーのスイッチを入れて軽く髪の毛を乾かしていく。
「中華料理って油っこいのに大丈夫なの?」
「ちゃんとした調理をしている中華料理だと逆に美肌の元になる料理も多いらしいよ。
でもそれよりも大切なのは何を食べるかよりも何を食べないかと何を控えるからしい。」
「どういうこと?」
「普通にスーパーに並んでる物でも身体に良くない物が沢山並んでるんだって。
あとは自分の体質に合うか合わないかもあるけど。
基本的には身体に良くない物は口にしないで身体を動かしてまとまった時間寝て、毎日出すもの出すのが1番らしいよ?」
「純愛ちゃんの言葉で聞くと簡単なことに聞こえるけど、それって慣れるまで大変そうだね。」
ドライヤーを佐伯さんに渡すと佐伯さんが長い髪の毛を乾かし始めた。
化粧がなくなった顔も凄く可愛い顔で。
むしろスッピンだと幼くなる分めちゃくちゃ可愛い。
でも・・・
「少し肌荒れしてる?」
化粧をしている時は分からなかったそのことに気付いた。
「そうなの、ホルモンバランスの乱れかな~。
定期的に良いセックスが出来れば心身ともに満たされるんだろうけど、そういうわけにいかないからさ。」
サラッと凄いことを言ってきて、それには“彼女”の私は何て返事をして良いのか分からない。
「2人でエッチなことしちゃう?」
佐伯さんの長い髪の毛がドライヤーの風で綺麗に靡く中そんなことを言われ、それには固まってしまう。
「課長よりも絶対に私の方が気持ち良くさせちゃうよ?」
まだ髪の毛が濡れているのにドライヤーを置いた佐伯さんが私に詰め寄ってくる。
さっきまでは“女”の顔だったのに今は明らかに“男”の顔になっていて、私の両足は自然と後退る・・・。
「課長の前戯、全然ダメだったんだって?」
佐伯さんに言っていないことが佐伯さんの口から出てきた。
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