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砂川さんのスーツのジャケットでワンピース姿を隠した私のことを砂川さんは少しだけ怒った顔で見詰めてくる。
「彼氏にしか見せられない?」
「彼氏には・・・まあ、見せられるけど・・・。」
「俺には見せたくない?」
「うん、見せたくない・・・。」
「電気は消えてたけど昔何度も見てたよ?
あの家のカーテンは遮光カーテンじゃなかったからね。」
「知ってるよ・・・私だって少し砂川さんの身体は見てた。」
俯きながらも砂川さんの身体をたまに見ていた。
田代や“残念な兄”ほど筋肉はなかったけれど、それでも綺麗な筋肉がついていた砂川さんの身体を。
「砂川さんは良いよね。
顔も結構格好良いし身体も結構良い身体をしてるし。」
「“結構”って、それは良いのかな?
彼氏はどんな感じなの?」
「め~~・・・・っちゃ、顔も身体も良いよ。」
佐伯さんの魅力しかない姿を思い浮かべながら答えると、砂川さんは何故か凄く怒った顔になり、それから試すような顔で笑った。
「でもセックスは出来ない身体なんでしょ?」
「うん・・・。」
「それは残念だったね。」
砂川さんは“怖い”と思うような笑顔で笑い、私が両手で持っている砂川さんのスーツのジャケットに手を掛けた。
「電気は消さない。
この家は遮光カーテンだから真っ暗になる。」
凄い力でスーツのジャケットを奪われてしまい、砂川さんはそれをベッドの下に放り投げた。
昔はあんなにスーツを大切に扱っていたはずの砂川さんがそんなことをして驚いていると・・・
「・・・・・・ゎっ」
私の背中に砂川さんの両手が回り、ワンピースのファスナーを素早く下げられてしまった。
「真っ暗な部屋で俺とセックスをして、彼氏とセックスをしてるって思い込もうとしてた?」
そんなつもりはなかったけれど砂川さんがそんなことを言ってきて・・・
「俺のことを利用しようとしてきたことを逆に利用させて貰うよ。」
「・・・ぁ、待って・・・っ」
肩からワンピースを脱がそうとされ、それを必死に押さえる。
「俺はもう充分待ったよ。
“純ちゃん”が戻ってくるのを充分待った。」
「待って・・・っ本当に、待って・・・!!」
「3月15日なんて会社を休んでまで待ってたよ。」
砂川さんのその言葉には砂川さんのことを見上げた。
「鍵を返しに戻ってくるかなと思って、初めて有給休暇を使ってまで家で待ってたよ。」
「何で・・・?」
「“純ちゃん”は必ず戻ってくる女の子だったから、きっと戻ってくると思ってた。」
「戻らないよ・・・。
もう、戻るわけないじゃん・・・。」
「“純愛ちゃん”はそうなのかもね。
だから・・・」
「・・・・・ゎっ」
砂川さんとの会話により少しだけ力が抜けてしまっていた私の両手、そのタイミングを見逃すことはしてくれず、砂川さんの手は私のワンピースを私の上半身から下ろしてしまった。
それには両手で慌てて身体を隠そうとした。
そしたら・・・
「・・・待って・・・っ」
私の両手が上半身を隠したタイミングで私の下半身からもワンピースを脱ぎ取ってしまって・・・
私は下着姿にされてしまった。
「電気・・・消して、お願い・・・。」
「そのお願いは聞けない。
セックスの相手が俺だということを見て貰う為にも消さない。」
「分かってる・・・。
ちゃんと分かってるから・・・。」
“怖い”と思うような顔で、砂川さんは私の顔の横に片手をついた。
そしてもう片方の手でネクタイを緩めていき・・・
「この機会、俺は逃すつもりはないから。」
そんなよく分からないことを言って、ネクタイを抜き取った。
「彼氏にしか見せられない?」
「彼氏には・・・まあ、見せられるけど・・・。」
「俺には見せたくない?」
「うん、見せたくない・・・。」
「電気は消えてたけど昔何度も見てたよ?
あの家のカーテンは遮光カーテンじゃなかったからね。」
「知ってるよ・・・私だって少し砂川さんの身体は見てた。」
俯きながらも砂川さんの身体をたまに見ていた。
田代や“残念な兄”ほど筋肉はなかったけれど、それでも綺麗な筋肉がついていた砂川さんの身体を。
「砂川さんは良いよね。
顔も結構格好良いし身体も結構良い身体をしてるし。」
「“結構”って、それは良いのかな?
彼氏はどんな感じなの?」
「め~~・・・・っちゃ、顔も身体も良いよ。」
佐伯さんの魅力しかない姿を思い浮かべながら答えると、砂川さんは何故か凄く怒った顔になり、それから試すような顔で笑った。
「でもセックスは出来ない身体なんでしょ?」
「うん・・・。」
「それは残念だったね。」
砂川さんは“怖い”と思うような笑顔で笑い、私が両手で持っている砂川さんのスーツのジャケットに手を掛けた。
「電気は消さない。
この家は遮光カーテンだから真っ暗になる。」
凄い力でスーツのジャケットを奪われてしまい、砂川さんはそれをベッドの下に放り投げた。
昔はあんなにスーツを大切に扱っていたはずの砂川さんがそんなことをして驚いていると・・・
「・・・・・・ゎっ」
私の背中に砂川さんの両手が回り、ワンピースのファスナーを素早く下げられてしまった。
「真っ暗な部屋で俺とセックスをして、彼氏とセックスをしてるって思い込もうとしてた?」
そんなつもりはなかったけれど砂川さんがそんなことを言ってきて・・・
「俺のことを利用しようとしてきたことを逆に利用させて貰うよ。」
「・・・ぁ、待って・・・っ」
肩からワンピースを脱がそうとされ、それを必死に押さえる。
「俺はもう充分待ったよ。
“純ちゃん”が戻ってくるのを充分待った。」
「待って・・・っ本当に、待って・・・!!」
「3月15日なんて会社を休んでまで待ってたよ。」
砂川さんのその言葉には砂川さんのことを見上げた。
「鍵を返しに戻ってくるかなと思って、初めて有給休暇を使ってまで家で待ってたよ。」
「何で・・・?」
「“純ちゃん”は必ず戻ってくる女の子だったから、きっと戻ってくると思ってた。」
「戻らないよ・・・。
もう、戻るわけないじゃん・・・。」
「“純愛ちゃん”はそうなのかもね。
だから・・・」
「・・・・・ゎっ」
砂川さんとの会話により少しだけ力が抜けてしまっていた私の両手、そのタイミングを見逃すことはしてくれず、砂川さんの手は私のワンピースを私の上半身から下ろしてしまった。
それには両手で慌てて身体を隠そうとした。
そしたら・・・
「・・・待って・・・っ」
私の両手が上半身を隠したタイミングで私の下半身からもワンピースを脱ぎ取ってしまって・・・
私は下着姿にされてしまった。
「電気・・・消して、お願い・・・。」
「そのお願いは聞けない。
セックスの相手が俺だということを見て貰う為にも消さない。」
「分かってる・・・。
ちゃんと分かってるから・・・。」
“怖い”と思うような顔で、砂川さんは私の顔の横に片手をついた。
そしてもう片方の手でネクタイを緩めていき・・・
「この機会、俺は逃すつもりはないから。」
そんなよく分からないことを言って、ネクタイを抜き取った。
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