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見てみると・・・小太郎君だった。
どこをどう見ても、見た目は小太郎君だった。
そんな男性が・・・
「会社の方?」
「うん、小太郎が連れてきてくれた山ノ内さん。
山ノ内さん、長男の凛太郎だよ。」
と・・・。
これには結構驚いたけど、すぐに笑顔で挨拶をする。
優しそうで穏やかそうな人だった。
小太郎君と全く同じ見た目で、小太郎君やあの子みたいな毒は一切なさそうな男性だった。
「凛太郎は弁護士なんだよ。
事務所も持っている。」
凛太郎さんと別れた後、社長が嬉しそうな顔でそう言った。
「凛太郎はきょうだいの中で1番心が強い。
友達のために大学を卒業する直前、弁護士を目指してすぐに弁護士になるくらいに。」
「そうですか。
それは少し残念でしたね。」
「凛太郎はいいんだ・・・。
小太郎がいたから、小太郎がね・・・いたから。」
社長が何故ここまで穏やかになってしまったのか、やっと分かった。
「小太郎君、残っていて欲しかったですね。
資料を見て驚きました。
藤岡ホールディングスのあの大きな契約を取ったんですね。」
「すぐに取ってしまったよ。
もう少し時間稼ぎが出来るかと思っていた。
その間に色々と調整をしていこうと思っていたのに、すぐに、あっという間に。」
どこをどう見ても、見た目は小太郎君だった。
そんな男性が・・・
「会社の方?」
「うん、小太郎が連れてきてくれた山ノ内さん。
山ノ内さん、長男の凛太郎だよ。」
と・・・。
これには結構驚いたけど、すぐに笑顔で挨拶をする。
優しそうで穏やかそうな人だった。
小太郎君と全く同じ見た目で、小太郎君やあの子みたいな毒は一切なさそうな男性だった。
「凛太郎は弁護士なんだよ。
事務所も持っている。」
凛太郎さんと別れた後、社長が嬉しそうな顔でそう言った。
「凛太郎はきょうだいの中で1番心が強い。
友達のために大学を卒業する直前、弁護士を目指してすぐに弁護士になるくらいに。」
「そうですか。
それは少し残念でしたね。」
「凛太郎はいいんだ・・・。
小太郎がいたから、小太郎がね・・・いたから。」
社長が何故ここまで穏やかになってしまったのか、やっと分かった。
「小太郎君、残っていて欲しかったですね。
資料を見て驚きました。
藤岡ホールディングスのあの大きな契約を取ったんですね。」
「すぐに取ってしまったよ。
もう少し時間稼ぎが出来るかと思っていた。
その間に色々と調整をしていこうと思っていたのに、すぐに、あっという間に。」
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